アーティストインタビュー【安藤 哲太朗】 - FROM ARTIST

アーティストインタビュー【安藤 哲太朗】

 

本日は、現在FROM ARTISTで大活躍中のアーティスト「安藤 哲太朗」さんにお話をお伺いしました。


本日はお忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございます!

安藤 哲太朗さんは日本大学芸術学部卒業とお伺いいたしましたが、いつ頃からアートに興味を持ち始めたのですか?


僕は日本大学芸術学部の文芸学科というところに所属し、絵ではなく詩を書いていました。ただ、その頃はできるだけインプットを多くしようと思っていたので本を読み、映画を見て音楽を聴き、アートに触れるということを、やらないと死ぬ、みたいな感じで芸術作品を貪っていました。そういう中でアンディー・ウォーホールとかジャン・ミッシェル・バスキヤのアートを知り、そのほかにも大学の美学の授業で西洋絵画の歴史を学び、自分でも多くの作品を見るようになっていきました。ただ、ずっとやっていたのは音楽と文学で、自分で絵を描こうと思ったことはありませんでした。


元々ホームレスや生活困窮者をサポートするNPOで働いていたのですが、ふと人間は衣食住があれば生きていけるわけではない、人生の目標や希望のようなものが無いと生きて行かれないんだと気づき、2021年に自分で障害のある方がアート活動をするのを支援する施設を立ち上げました。


その支援活動の中で色々な創作活動をする障害者とその作品を見て、ふと自分も絵を描いてみようかなと思い、2022年の5月某日、キャンバスとアクリル絵の具を買って描き始めました


素敵な取り組みをされているのですね。

安藤 哲太朗さんは普段幽霊やUFO、怪獣などの非現実的なものを描いていますが今の作品のスタイルと、そこに行きついた経緯を教えてください。


UFOや宇宙的なもの、超自然的なものが好きなのは昔からで、子供の時からドラマのXファイルやツインピークス、2001年宇宙の旅などのSF映画をたくさん見てきました。ですのでそれらを絵のモチーフにするのは僕にとっては自然なことでした。又、僕は自分にゆかりのある場面や場所を絵にすることが多く、それら僕の日常の中に僕の好きな宇宙的なもの、超自然的なものを組み込んだら楽しいだろうなと思ってこのスタイルを始めました。



それでは昔と今の自分を比べて、作品制作に対する姿勢や心境で何か変わったことはありますか?


ずっと詩を書いたり音楽を作ってきたのですが、なぜかそれらは辛い作業でした。好きだし、どうしてもやりたい、でも辛い。ところが去年から始めた絵は違って、朝起きると自然と絵が描きたくなる感じです。絵を描いてると色んなことを考えたり思い出したりします。ネガティブな想い出が多いですが、普段ならフラッシュバック的にダメージをくらってしまうところ、絵を描いてると右から左へ流すことができます。筆の動きと色の流れの助けで、辛い感情を追い払うことができます。


制作時のこだわりはありますか?


特にこだわりはありません。適当に音楽を流している日もあればポッドキャストを聞いてたり、映画をダラダラと流しながら絵を描いています。音は必要みたいです。寂しくならないようにだと思います。


好きな色はありますか?またその理由を教えてください!


ターコイズグリーン

好きなポスターの色です。ブエノスアイレスという映画のポスターです。大学生の頃からずっと寝室に貼ってあります。


これまで見てきた絵画やアート作品で、自身に影響しているもの、尊敬しているものなどはありますか?


僕は双極性障害、昔でいうところの躁うつ病を持っています。同じ病気を持っていただろうとされている画家としてムンクがいるのですが、彼の鬱の時の暗い、孤独な、寒々しい世界観と、躁の時の作品、たとえば壁画の「太陽」のような明るくてみずみずしいエネルギーに満ちた世界との二面性、そういうものが自分の中にもあるので、彼の作品が好きですし、影響も受けています。


今後挑戦してみたいと思っている表現やテーマはありますか?


今、去年の5月にアクリル画を始めてから1年間で100作品インスタグラムにアップするというチャレンジをしています。F6サイズのキャンバスに絵を描いているのですが、このチャレンジが終わったらとにかく大きな絵を描きたいです。


とても素敵です。常に自分自身の中の物と向き合い、挑戦し続けているのですね。

アート以外に興味がある事、趣味などはありますか?


今はピアノの練習をしています。あと、月一回ほどピアニカで即興演奏バンドに参加しています。


安藤 哲太朗さんの座右の銘を教えてください。


「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」

自分で言うのもなんですが、辛いことがたくさんありました。双極性障害や発達障害、PTSD、大学を出てから8年間の引きこもり生活など、挫けそうになった時に自己憐憫しがちなのですが、そうあってはいけない、自分を可哀想だと思ったり、哀れんだりしてはいけない、と自分に言い聞かせて生きてきました。この言葉は村上春樹の小説「ノルウェイの森」の中で永沢という男が主人公に言ったセリフです。


最後にFROM ARTISTをご覧の皆様にメッセージをお願いします。


インスタグラムで1年間100作品アップチャレンジをしています。よかったらみてやってください!ID:neoncomet1984



インタビューにお答えいただきありがとうございました。

今後もFROM ARTISTは安藤 哲太朗さんの作品を楽しみにしております。

 

作品名:天狗

作品URL : https://from-artist.com/products/tengu

作品一覧:https://from-artist.com/collections/andoutetsutarou

 

 執筆者:RIEKO

FROM ARTIST運営スタッフ。SNS運用や特集記事作成しています。アート好きの目線で運営をサポートしています。

 

 監修者:戸井田翔馬

BUSCA合同会社CEO。FROM ARTIST事業責任者。マーケターとしてキャリアをスタートし、事業会社・広告代理店を経験し独立。カリフォルニア大学バークレー校やロンドンビジネススクールなど複数の大学院・ビジネススクールでマーケティング関連のプログラムを修了。また、マッコーリー大学でMBAコアカリキュラムを、ブリティッシュコロンビア大学で教育におけるアートの重要性も学んでいる





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