アーティストインタビュー「浅海 和広」 - FROM ARTIST

アーティストインタビュー「浅海 和広」

本日は東京を活動拠点にして様々な公募展へ入選・入賞、個展の開催を行うなどoutsider artistとして積極的に活動を続けている「浅海 和広」さんにお話をお伺いしました。


はじめに、絵を描き始めたきっかけは何ですか?

精神科の隔離室に入っている間にやることがなく暇だったので、漫画や女性誌などを見て絵を描いていました。隔離から一般病棟にようやく移れてからも病室の壁や何かに悪戯がきをしていた所を病院のスタッフさんに見つかり、「そんなに絵が描きたいならアールブリュットの大会に出てみないか」と誘われたのがきっかけで始まりでした。結果入選でしたが周りが喜んでくれたので、調子に乗って同じ年に上野東京都美術館で開催された大賞展に出品したのがまた入選して「あー自分絵でなんかやっていこう」と漠然とながら決意した瞬間でした。


outsider artistとして活動しようと思ったきっかけは何ですか?

ちょうど絵を描き始めた頃流行り出していたアールブリュットに便乗して(笑)目立つかなーと甘い考えでしたね、今思えば。名刺にもoutsider artist浅海和広と入れてましたから。今は逆にoutsiderとは特にアピールせず、いちアーティストとしてアートで特別視されることがあまり良く無い気がして名刺には書かず聞かれたら答える事にしています。


昔と今の作品スタイルを比べてみて、変わった部分はありますか?現在の作風に至った経緯などあれば教えてください。

絵描きで独り立ちするまでは最低でも1日に何枚も描いてましたし(好きだからというのがあっての事ですが)描く道具も自分に合う物に出会うまでは試行錯誤でした。コレからも試行錯誤の繰り返し故に昔と今では画風は変わりますが、アナログも途中からデジタルアートと同時進行でiPad Proを用いた制作を自己流で始めるようになってからは、アートの幅も広がりました。


様々な表現にチャレンジされているんですね!

ちなみに、作品の制作で心がけている事はありますか?

最後まで諦めないで描き抜くこと、下書きはせずにフリースタイルで描く事ですね。


自身の作品制作にあたって得意な技法などあれば教えてください。

クルクル抽象画ですw


普段、制作におけるインスピレーションはどのような所から受けますか?

意識したことはないのですが、小さな頃からの楽しかった思い出や夏休みに自然に囲まれた母の実家で過ごした事や思春期の悩みや不安なじめなかった高校生活、馬鹿騒ぎした大学生生活、そして何より二十数年にわたる統合失調症との今でも続く戦いの日々の苦しみから生まれる思考、それらがミックスされてアートにそれらが無意識に現れているのだと思っています。


今後挑戦してみたいと思っている表現やテーマはありますか?

ラブ&ピースなんて綺麗事は僕は苦手なんで、僕のアートはいったいこの先自分の絵がどこまで評価されていくかが当面の目標ですかね。みた人が、「あ、この絵描いてるのあの人だよね」と思わせられるアーティストになりたいなと思っています。蛭子能収さんリスペクトですかね^_^


アート以外に興味がある事、趣味などはありますか?

服が好きなんです。亡くなった祖母の血が流れている気がして笑

今はまだ好きなものは直ぐには買えないですがいつかは「こっからここまで下さい」みたいなことをしてみたいです^_^


ここまでご回答くださり、ありがとうございました!

最後にFROM ARTISTをご覧の皆様にメッセージをお願いします。

 僕のアートは決して上手い物ではないけれど、みた人の10人、100人の中の1人に響くおこがましいかもしれないけれどそんな1人の寂しさや苦しみを楽にしてあげられるアート、又、逆もしかりみた人の僅かでも楽しんでいただけるアートを生み出していきたいと思っています。どうかこの先も気にかけて下されば幸いです。

 

FROMARTIST掲載中の作品をご紹介

 

 

作品名:dreaming

 

詳細ページURL:https://from-artist.com/products/dreaming

 

作品一覧:https://from-artist.com/collections/%E6%B5%85%E6%B5%B7-%E5%92%8C%E5%BA%83

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