本日は、自分自身の心の中にある色で作品を彩り、主にアクリル絵の具と抽象画で様々な世界を表現するアーティスト「Lu」さんにお話を伺いました。
本日はインタビューにご協力くださり、ありがとうございます。
まず初めに、アーティストになりたいと思ったきっかけは何ですか？
元々アーティストになりたいと思っていた訳ではなく、普通の会社員として仕事をしていました。
ある時、自分は何を大切に生きていくのかを考えるタイミングがあり自分探しが始まりました。
色々な選択肢が自分の目の前にあり迷い続ける中で1人のアーティストに出会いました。
自分の現状や、「絵って見るのも描くのも素敵だと思う」という話をしている中で、“その想いがあるなら絶対描いた方がいい”という言葉を頂きその日に画材を買い漁ったのを覚えています。
その日から無心で自分の心に問いかけ、キャンバスに想いを起こす作業を続けてきました。
アーティストとは絵を通じて人の想いや行動に何か影響を少しでも与えられる人の事だと考えています。一端のアーティストになれるように日々精進中です。
プロフィールにある自分探しについて、始めたきっかけやエピソードはありますか？
過去に、突発的に精神が不安定な状態になる時期がありました。
何故不安定になったのか、何故そのような状態に陥るのか判らない中で自分にとって大切なものは何なのか、心の想いは何なのか。
自問自答し続ける日々を過ごしました。
自分探しの中で様々な体験をされてきたかと思いますが、特に印象に残っているものや今の自分に繋がる出来事などがあれば教えてください。
何故自分が生きているのかについて、一度周囲の関係を全て無視し、考えた事は印象に残っています。
そのあるべき姿に家族、環境、金銭、日本という国等、今の自分を成形してるパーツをはめていくことで自分を分解してパーツと本体のバランス、関係を見直す良い機会になりました。
様々な出会いを経て、今の作品のスタイルやそこに行きついた経緯を教えてください。
今は抽象画を中心に描いています。
決まったスタイルはなく、筆、刷毛、ペインティングナイフ、指を使いその時感じる心の色をキャンバスに落とし込む形で描いています。
作品を描き始める時から自分の心の開示というテーマがあったので、最初からそこはブレずに描き続けられていると思います。
自身の表現したいものに合わせて、ひとつの画材に囚われず制作をされているんですね！
それでは、普段の作品制作で心がけている事はありますか？
色のバランスなどを気にすることなく心が感じる色を落とすように心掛けています。
その為不協和音のような色合いの作品ももちろん出来上がりますが、それも僕の心の中の色なので自信を持って出すようにしています。
制作におけるインスピレーションはどのような所から受けますか？
寝る前に目を瞑っている瞬間や、逆に感情が激しく揺さぶられる何かに出会った瞬間など日常の中で表現したい瞬間を見落とさないように生きています。
多くは寝る前にインスピレーションが湧き、起きた時にそれをキャンバスに描くことが多いと思います。
心象風景をメインに制作されているようですが、制作の際どのような思いで制作をされていますか？
1番は見る方に何か刺さる、考えるきっかけになる絵を描くことを考えています。
まず心象風景というのは共感性が低いジャンルではないかと思います。
何故なら自己開示が中心の世界であり、1人として同じ感覚の持ち主はいないからです。
ただその中で一部であったり、他の感覚の中であっても、共感ではなくても感じる部分があるという絵を描きたいと考えています。
今後挑戦してみたいと思っている表現やテーマはありますか？
具体と抽象を混ぜ合わせたアートを描いてみたいです。
先述の通り、抽象(特に心象風景)は共感性の低いジャンルですが、そこに具体が混ざることで想像が膨らむ要素になり、見る方の心に届きやすくなるのではと考えています。
アート以外に興味がある事、趣味などはありますか？
現状アートにどっぷりハマっているので、他のことをしている時間がありません…
ここまで真摯に答えてくださりありがとうございました！
最後に、座右の銘を教えてください。
“眠らないウサギは決して追えない”
あるラッパーの歌の歌詞なのですが、聞いた時に深く心に刺さるものがありました。
同じスタートラインに立った人間として努力し続けることは報われる云々ではなく、動き続けることで結果として現れる日が来るのだろうと感じています。
FROMARTIST掲載中の作品をご紹介
作品名：Conflict
詳細ページURL： https://from-artist.com/products/conflict
アーティストプロフィール：https://from-artist.com/collections/lu