応募・展示点数全107点、動員数は約1500名と多くの応援とご参加で無事閉幕した「日本全国の旅inつくば」。
今回は、準グランプリを受賞された安部豊さんに普段の生活や作品についてお話を伺いました。
Ｑ．準グランプリおめでとうございます！
今回出品した作品のテーマや作品に込めた思いがあれば教えてください。
ーまずは、たくさんの方にご来場いただき、投票してくださったおかげで準グランプリをとることができました。今回の展示会は私の故郷であり活動拠点であるつくばで開催ということで、たくさんの応援票を入れていただきました。本当にありがとうございました。
今回出品した作品は、私の中ではどちらかというと暗く怪しい雰囲気のものを出してみました。その中に楽しさがあることをテーマとしました。
Ｑ．安部さんの作品に出てくる動物たちの緩くてポップな絵柄と、温かさを感じるアナログ画材ならではの作風がとても魅力的に感じました！普段、絵を描くときのこだわりはありますか？
ー普段絵を描く時のこだわりとしては、まずはストーリーをしっかりと設定するということと、それとはちょっと関係ないところでパッと見ただけではよくわからない細かいイタズラを入れるのが好きですね。
今回の作品で言うと、前回の旅行の余韻としてエスプレッソやお土産のクッキーを机の上に置いています。あとは視点と構図です。人間の視点もイイですが、鳥の視点も好きで、構図をよく考えて描くことが多いです。
Ｑ．副業で絵を描かれているアーティストも多くいらっしゃいますが、安部さんは現在イラストレーターとして活動をしていらっしゃるのでしょうか？
ー現在は、本業としてイラストレーターのみで仕事をしています。きっかけを話すと果てしなく長いのですが、簡単に言えばそれまで環境や水循環に関する研究・技術職でのワークライフバランスがうまくとれなくなり、２年前に趣味であったイラストを使って仕事をしようと思って起業しました。
Ｑ．今回の展示では温かな雰囲気のイラストを展示されていましたが、お仕事でもアナログの画材を使ったイラストの制作が多いのでしょうか。
ー画材に関しては特別なものは使っていません。水彩の絵の具に関しても市販で売っているものですし、線画も文房具店で売っているようなボールペンで描いています。
企業さんからのイラストの依頼などでは、変更ができるようにデジタルで描くことが多いですが、基本的に自由作品になると、アナログが好きですね。
Ｑ．今回展示した作品の中で、特に思い入れのある作品はありますか？
ー今回２点の作品を出展していて、賞をいただいた作品は、特に思い入れが強くありまして、これにもストーリーをちゃんとつけています。
本作のタイトルに第３回とあるのは、第２回があって、ベネチアの地図を広げて会議をしている作品があります。第３回の会議はカンクン周辺のセノーテに行く作戦会議ですが、ベネチア旅行の後なので、その余韻が残っています。
Ｑ．物語が繋がっているので、他の作品を知っているともっと見るのが楽しくなりそうです！今後、展示やイベントなどのご予定はありますか？
ー40を過ぎて研究者からイラストレーターに転身してる時点ですでにスゴイ挑戦中なんですが、特に前職の環境や水循環の専門知識を活かしたイラストの仕事に力を入れたいですね。純粋なイメージから自由に発想するイラストもどんどん描いていきたいなと思っています。
ーこれからの活動に乞うご期待、ですね！今後の安部さんのご活躍も楽しみにしています！
「第3回秘密の作戦会議～水の都の余韻とともに聖なる泉へ～」
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