FROM ARTIST INTERVIEW-_m_art&しろまろ- - FROM ARTIST

FROM ARTIST INTERVIEW-_m_art&しろまろ-

 

登録アーティスト500人超え、作品点数は数千点以上。

様々なアートを見て、手に入れることができるFROMARTIST。

 

北から南、現役美大生から受賞歴のあるプロ作家まで場所や環境を問わず様々なアーティストたちが作品を登録・販売を行っています。

 

「この絵を描くまでに、どのくらいの時間がかかったんだろう?」

「どんな経験を経たら、こんな絵が描けるんだろう。」

 

 

制作の秘密や裏側を、ちょっと覗いてみませんか?

 

────────FROMARTIST INTERVIEW────────

「_m_art×しろまろ」

 

しろまろ…

_m_art_…m

FROMARTISTスタッフ…ス


──絵を描き始めたきっかけは?

本日は対談インタビューにご参加くださりありがとうございます!

まず簡単な自己紹介をお伺いしてよろしいでしょうか?

 

m

抽象画や心象風景をメインとした作品を描いております_m_artのmiyoと申します。幼少の頃から絵や創作全般が好きで、大学卒業後はDTPデザインや海外のフェアトレード工房と契約してオリジナル天然石ジュエリーのデザインと販売(小売、卸売)の仕事などしておりました。

それまで趣味だった絵を2022年冬から本格的にはじめ、最初にお声をかけていただいたFROM ARTISTさんで販売をスタートし、個人邸宅や店舗へ納品をしながら現在に至ります。

 

そうだったんですね!

 

すごい。

 

m

FROMARTISTさんにはInstagramで声をかけていただいたのがきっかけで、作品を登録するようになって、毎日お世話になってます(笑)

FROMARTISTさん主催の展示に参加させていただいたり、作品をお迎えしていただいたりしています。

 

自分も_m_artさんと同じで小さいころから絵を描くのが好きで、仕事は最初は全然違う業種をしてたんですが、仕事の合間に実家の猫の絵を描いてたらすごく褒めてもらえたことがあって。そこから絵に関わる仕事に興味を持ち始めたのをきっかけに当時の仕事を辞めて、今はパートで働きながら絵の活動をしています。猫の絵を主に描いてます。

 

お二人とも小さいころから絵を描き始めたとのことですが、m_artさんはお姉さんが絵を描いていたのがきっかけで自身も絵を描き始めたと事前のアンケートでお答えいただいてまして。しろまろさんの身内には絵を描く方っていらっしゃいますか?

 

うちは3人兄弟なんですが、下の二人も絵がすごくうまくて。アニメの模写とかよくやってますね!

父も絵を描いてます。

 

今もご家族の方は今も絵を描かれてるんですか?

 

父は分からないんですが、弟二人とは今も良く絵を描きあっています。

 

_m_artさんのお姉さんは現在も絵を描かれているんですか?

 

はい、姉は本業の傍らでアート活動もしていて、テレビ番組のイラストの仕事を引き受けたりしてましたが、今は本業の仕事が忙しいみたいです。

 

_m_artさんも将来的にテレビなどのお仕事をやってみたい気持ちはあるんですか?

 

それは今のところあまり考えてないです。先のことはわかりませんが、今はキャンバス作品や立体作品など、空間に飾って楽しむものに興味があります。

アートとアートのある空間づくりに関心があります。

 

なるほど、お仕事で何かを引き受けるというよりかは、自分の好きなもの、アート方面で活動していきたい気持ちが強いんでしょうか?

 

お声がかかれば、いろいろな形で仕事を引き受けてチャレンジしてみたい気持ちはあります。可能性を狭めず、視野を広げて活動していきたいです。

 

──絵のスタイルについて

今回お二人に対談を依頼したのが、お二人とも系統の違う絵を描かれているので、お互いに違った視点のお話が聞けそうだなと思ったのがきっかけで。

しろまろさんは猫などの写実的な絵で、_m_artさんは抽象をメインに描かれていて…自分的には対局な位置にあるなと思っているんですが、どうしてそれぞれ現在のジャンルに進もうと思ったんですか?

 

自分は初めに話した猫の絵がきっかけでした。実はその子の名前がしろまろって言うんですけど、当時私が実家から離れて仕事していたのでなかなか会えなくて。「会いたい!」って気持ちで写真通りにひたすら描いてたら「会えた気がする!」と思える出来の絵ができて。そうやって描いてるうちにどんどん上手くなってきて、楽しくなってきたんですよ。

それでそっち(写実)の方面で頑張るようになりましたね。

 
キジトラ猫-しろまろ

https://from-artist.com/products/kijitoraneko

 

抽象画を描いてみようかな、とか考えたことはありますか?

 

そうですね、この頃あります。

 

そうなんですね!何かチャレンジはされてるんですか?

 

そうですね、最近だと誰かのMVで電球がぴかっと光るシーンがあって、「黄色でそういう感じの表現ができないかな」と思って描いてみたんですけど…どうしても写実っぽくなっちゃって。

 

形のないものを形や色で表現するって、なんか…「何をすればいいんだ!?」ってなりますよね(笑)

 

_m_artさんのもチラッと見たんですよ。青色のやつとか石に色塗ったりとか…すごいなあって思って。(笑)

 

m

ありがとうございます…(笑)

 

m_artさんは写実的な絵は描かれますか?

 

m

はい。物心ついたときからイラストを描くのも大好きで、小さい頃からお友達に頼まれて描いたり、会報誌の表紙イラストを依頼されたりしてました。皆に喜んでもらえるのがとても嬉しくて、家では母が主役の漫画を描いたり、少女漫画雑誌にイラストを投稿したりもしてました。絵を描くのも好きだったんですけど、「掲載されるかもしれない」というドキドキ感も好きだったんです。イラストを描くのは今でも好きです。

色の組み合わせや柄を考えることも好きだったので、大人になるにつれて自然と抽象画に惹かれるようになりました。抽象画は見る時の気分や時間帯、天気、飾る場所、飾る向きなどによっても多彩な表情を見せてくれるのが好きで、奥深い魅力を感じます。最近は抽象にこだわらず、心象風景のような作品(海のシリーズ)も制作しています。その時々で、自分の内面を反映した作品を制作しています。

 

最初から抽象を描いていたというわけではなかったんですね。

 

m

はい。昔はファッションイラストとか、ドレスを着たお姫様の絵とか描くのが好きな子でした。

 

じゃあホントにこの1年くらいから本格的に抽象を描きだしたんですね。

 

m

抽象画を本格的に描くようになったのは2022年冬からなので、1年半くらいですね。それまでもごくたまに描いてはいましたが、絵に限らず、服のリメイクやジュエリーデザインなど、常に何かを創作はしていました。クリエイトすることは私にとってなくてはならないことで、最高の癒しと自己表現の手段です。

 

抽象を描く方って、個人的に自分の内面を表現したものが多い印象なんですけど、_m_artさんの場合は「空間に合うものを作りたい」というのが強いんですかね?

 

m

実際に制作する時は分けて考えてはいないです。私にとって内面の表現と空間に飾りたい作品の表現は一致しているので。

 

自分が描いていて楽しいものをひたすら描いているという感じですね。

 

m

普段はそうですね。質感だったり色合いやバランスなど納得のいくまで追求するのは、自己の探求と癒しが根本にあります。でも最近はどうしたら見る方の心に響き、飾りたい!と思ってもらえる絵が描けるだろうと、お客さんの意見を聞いたりいろいろ見て自分なりに研究しています、笑。アイディアや学んだこと、実現したいこと等をノートに書き溜めていて、今2冊目です。昔からアイディアノートはよく書いていて、夢を視覚化したイメージボードもつくって部屋に貼ったりしてます。

 

Heavenly Ocean No.2-_m_art
https://from-artist.com/products/heavenly-ocean-no-2

 

しろまろさんは実家の猫ちゃんが絵を描き始めたきっかけということでしたが、現在も猫ちゃんやさまざまな動物を描かれていますよね。やはり自分が好きだからその動物を描いている、っていうのがあるんですか?

 

そうですね、あと…出かけたときに写真を撮ってあとで見返して「あっ、この写真、絵に起こしたい!」ってなる事もあります(笑)

 

なるほど。

「うちの猫も描いて!」などお声かけていただくことも多いんじゃないんですか?

 

はい。パート先で…笑

 

そうなんですね!パート先でも絵を描いていることが知られてるんですね。

 

自分から言ってますね(笑)

 

──使っている画材について

それでは次の質問です。普段メインで使ってる画材などお伺いしたいんですが、_m_artさんは何を使われていますか?

 

m

アクリル絵の具とモデリングペーストが基本です。クラッキングメディウム(ひび割れを作って経年の美しさを表現)やパールメディウム、ポーリングメディウム、廃材など気になった新しい素材を試しています。

ネイルに使うフレークやラメなど使う時もあります。道具もペインティングナイフからお菓子作りで使うスクレーパー、口金、筆、スポンジ、ローラー、フォーク、スプーン、アルミホイル、ラップ、たわしなど、いろんなものが道具になります。使わないのについマックでもらってしまったマドラーなんかも持ち帰って制作に使っています。

普段、いらなくなったものはリサイクルによく出すのですが、制作においてもものは捨てないで道具としても再利用する癖が付いています。

 

その道具じゃないと出ない質感とかが気になって使ってみることが多いんですか?

 

m

そうですね、家にあるものを日々実験的に使って試しています。

 

アクリル絵の具を使うようになったきっかけは何だったんですか?

 

m

姉がアクリルガッシュをつかってキャンバスに絵を描いていたので、最初はそれを借りて絵を描き始めたんですけど、アクリル絵の具のほうが耐久性もあるしひび割れもしにくいし、作品として末永く残すためにアクリル絵の具を使うようになりました。

 

なるほど。モデリングペーストやメディウムなどを知ったきっかけは、昔からそういった画材を扱っていたからでしょうか?

 

m

モデリングペーストは昔から姉が使っていたので知っていたんですけど、クラッキングメディウム等は本格的に制作するようになってから知って、自分で試してみるようになりました。

 

そうなんですね。しろまろさんは普段どういった画材を使われますか?

 

普段は色鉛筆で描いてます!時々、アクリルとか水彩とか。いろんなのに手を出しては飽きて…っていうのが多いです(笑)

 

色鉛筆を好んで使い続けている理由などはありますか?

 

そうですね、猫の絵を描いてて…目をすごく褒められたんですよ。確かに自分も目をすごく頑張って描いていて、目の模様とかを、色鉛筆で何十種類も使って描いてて、そうしているうちにその描き方が気に入って。目や毛並みとか、いろんなところにそういった描き方を取り入れています。

 

そうだったんですね!水彩やアクリルも使われるそうですが、用途によって使い分けるなどされてるんですか?

 

そうですね〜。広い範囲に色を塗りたいときって水彩とかアクリルで一気に塗っちゃえるんですけど、色鉛筆だともったいないな…とか思っちゃって、ケチっちゃうとか。(笑)そんな風に使い分けることもあります。でも、この表現は色鉛筆のほうがいいな、と思ったらそれで描くとか。

 

いろんな画材にチャレンジしつつ色鉛筆に戻ってくるんですね。

 

そうですね。

 

_m_artさんの作品は画面に質感や凹凸があったり、立体的な表現が印象的ですが、しろまろさんはそういった表現に興味はありますか?

 

気持ちは、あるんですけど…。自分がモデリングペーストやメディウムを知ったのがつい半月くらい前なんですよ。

 

結構最近ですね!?

 

それを知った後に「あ、だからこんなに画面が盛り上がってるんだ!」って思って。ジェルメディウムとか買ってみたんですけど、まだ使ってなくて(笑)

 

じゃあ、いま研究中の段階ですね。完成を楽しみにしてます!

 

──絵を描く頻度、ペースについて

ちなみにお二人はどのくらいのペースで絵を描かれているんでしょうか?それぞれ1日で確保できる時間の違いなどもあると思いますが…

 

m

最近はほぼ毎日制作しています。まずペーストで下地をつくり、翌日乾燥後、新たなテクスチャーを加えて固まってからまた色やペーストを加えていくといったように、ちょっとずつ複数の作品を同時進行で制作しています。

制作中の作品はいつもよく目にするリビングに置いていて、部屋に飾った時の雰囲気を遠目からもチェックしたり、少し色を足そうかなとか、見ながらよく考えています。展示会の前など、オーダーをいただいているときは1日中描いていたりします。

 

大きな作品を作るとなると結構時間がかかりそうですね。

 

m

はい。大きな作品はかなり時間がかかります。だいたい同時進行で複数の作品をつくってはいますが、少しづつで、制作スピードは早くないです。

 

じゃあ、作れるときに大量に作ったりとかするんですか?

 

m

そうですね、気分が乗ってるときはたくさん描いたりします。この間、銀座のギャラリーに8点くらい出品したんですけど、中には大型の作品もあったのでなかなか終わらなくて。出展を決めてから描き始めた作品もあったので、直前の夜中の2時まで仕上げてたこともありましたね。

 

カツカツですね!

 

m

本当にギリギリになってしまいまして…(笑)本来はもう少しゆったり描いてます。

 

締め切りがあるほうが捗る、という方もいらっしゃいますけど、_m_artさんはどうですか?

 

m

締め切りがあるとやらざるをえないのですが、リラックスする時間もありつつ適度に忙しい…くらいのちょうど良いペースが好きです。

 

しろまろさんは色鉛筆で作品を作るとき、どのくらいの時間がかかりますか?

 

色鉛筆は1か月くらいかかります。

A4サイズとかで描くことが多いです。

 

水彩とかアクリルの場合はどのくらいかかりますか?

 

水彩だと半月、アクリルだと場合にもよるんですけど、3日ぐらいですね。

 

考えながら描いて時間がかかっちゃうとか、ありますか?

 

それもあるんですけど、やる気があるときにやっちゃうタイプなので、差が激しいんですよ。

 

「よし、やるぞ!」みたいな気持ちがないと制作に移れない、みたいな?

 

そうですね、気が向いたら色鉛筆描いて、疲れたら水彩描いて、水彩が乾いてる間にアクリルやって~…みたいな。

 
夜景-しろまろ

https://from-artist.com/products/yakei

 

しろまろさんも同時進行で描かれてるんですね。

お二人とも、1か月でどのくらいの量を書かれるんですか?

 

どうでしょう、作品の大きさにもよるので数えたことはないんですけど…。1か月に5枚は描いてますね。

 

そこまで1か月で描き切る体力がすごい!

しろまろさんはどうですか?

 

わたしも大きさによって枚数が変わってくるんですけど、最近はミニキャンバスっていうものにはまってて。最低でも4枚は描いてますね。

 

──絵を描いていて気分が上がる瞬間とは

お二人とも1か月で同じくらいの量を描かれてるんですね。

ちなみに制作していて気分があがる瞬間とかはありますか?

 

m

自分の中でときめくような色や質感、バランスに仕上がった時は気分が上がります。なかなかその瞬間が来ない時もあって、9割くらいまで描き上げてもピンとこなくて一から描きなおすことも度々あります。

でも完成した絵を部屋に飾り、空間に深みや奥行きが加わりステキに変化した時や、お部屋の空気までも変わるように感じられた時の気分は最高です、笑 

 

そういうのって、描いているうちに偶然できることが多いんでしょうか?

 

m

実験的に描いているうちに偶然ステキ(自分の中で)になることもありますが、作品として発表する場合はやはり、その後に足し算引き算して最良のバランスに整えるので、そこに時間と神経を使います。何日かかけて足したり引いたりしていくので、すぐに仕上がることはほとんどないです。

 

しろまろさんはどうですか?

 

私は先ほど話したように目の細かい部分を1本1本描いていて、全体的に見て目を引くような作品ができたと感じたときに気分が上がりますね。

 

猫の目ってすごく繊細でいろんな色が入っていて複雑そうに見えるんですが、色のグラデーションとか気をつけていることはありますか?

 

そうですね…。自分の中では青にしか見えない猫の目の色をひたすら観察して、観察していく中で赤がほんのり見えたら赤を入れるとか、青色の目だけど差し色が見える瞬間とかも見逃さないように取り入れたりしてます。

 

_m_artさんは偶然の産物もあるというお話もありましたが、普段描いていて美しさの基準というか、自分の中の絵が美しく見える方程式みたいなのってあるんですか?

 

m

必ずこうすれば美しくなるという方程式のようなものは無いですが、足し過ぎないように、引き算を大事にしています。日本人独特の余白の美を感じる心を大切にしています。

 

画面を見ながら考えていく、みたいな。

 

m

そうですね。足したり引いたりしながら制作して、自分の感覚で「美しい」と思ったときにやめる感じです。

 

あとから見返して、ちょっと付け足したりとかも?

 

m

はい、やっぱり完成した後に気になる事もあって、付け足そうと手を加えたりすると変になることも…(笑)

 

この色、やっぱりいらなかったな~みたいな?(笑)

 

m

そうですね、元に戻せない状態になる事もありますね。

 

前向きに考えれば、今後の作品の経験値になるってことですよね(笑)

しろまろさんは目を描きこむときとか、気を付けている点はありますか?

 

そうですね、目の描きこみに視線が行くように目の周りのまつ毛とかアイラインとかを濃く描いたり顔を重点的に描きこんでいます。

 

見る側に、特に目を見てほしいってことですね。

 

そうですね、もう…ほめてもらいたいって気持ちで(笑)

 

なるほど…!

 

──アーティスト同士、聞きたいこと

ちなみに今回お二人は初対面での対談ですが、お互いに聞きたいことなどはありますか?

 

動物の絵以外に人物や背景などは描かれるんですか?

 

ちょうど今、それが自分の課題なんですよ。動物以外がすごく下手で、本当にすごく課題なんですよ。

 

描きたい気持ちはあるんですか?

 

そうですね、たまにパート先の人から「私の孫の絵を描いて」って言われるときがあるんですけど、頑張っても普段描いてる猫の絵と比べると完成度が劣ってしまって。すごく頑張るんですけど、書き足していくほどに人の絵じゃなくなっちゃって。

 

人じゃないものになっちゃうんですか!?

 

そうなんですよ。でも、背景は人物とは逆ですっきりしている色が多めじゃないですか。淡い色とかが多い印象なんですけど、自分の使う色は濃くて…。

 

たしかにしろまろさんの使われる色って原色っぽいのが多いイメージです。

 

そうなんですよ。全てが濃くて、騒がしいんですよ(笑)

なので、すごく頑張りたいなって思ってます。

 

どうやって自分の色に落とし込めるかっていうのが課題になってきそうですね。

空などの淡い色合いの作品は水彩で描いてみるとかは?

 

やってみたんです、ダメでした…(笑)

まだ練習が足りないなと(笑)

 

まだまだこれからですね…!

しろまろさんから_m_artさんに質問はありますか?

 

私の課題の中に、先ほど話した人物の絵以外に「やる気のおこしかた」っていうのがあるんですよ。

机に向かって道具を持ったら描き出せるんですけど、そこに行き着くまでが長くて。

_m_artさんはなにか対策とか取られていますか?

 

m

やる気になる一番の方法は、お客さんが喜んで下さった時のことを思い出したり、これまでにいただいた感想やお手紙を読み直すことです。とても幸せな気持ちになり、また描きたい!という気持ちが湧いてきます。

でも制作するまでに時間がかかることもあります。そういうときは無理に描かないようにしてるんですけど、自分の中で感動した経験や旅先で見た景色など、色々なことを見聞きしているうちに描きたくなることが多いです。

そういうストックが溜まっていないとあまり描けなかったりするので、好きなことをするようにしています。そのうちにちょっとずつアイデアが沸いて描きたくなる瞬間が出てくるので、あまり焦らないで好きなことをするようにしてますね。

 

インプットが足りてない場合もあるってことですかね。

 

あ~…なるほど。

 

m

そうですね、私の場合はそういうことが多いので、気分転換に散歩やヨガをしたり、カフェに行ったり、趣味のインテリアやガーデニング、DIYについて考えたり。アート以外の時間を充実させることが制作にも繋がると思います。

ちなみに家で簡単に制作意欲を上げたい時に私はピンタレストを見るのが好きです。「この色合いキレイだな、今度取り入れてみようかな」とか、クオリティーの高い写真が多いので見ていてわくわくするし、参考になります。インテリアを見ることも多いですが、美しい風景から食べ物までいろんなものを見ます。その中にヒントが隠されていることもあるので…。ピンタレストおすすめです(笑)

 

困ったらピンタレスト、ですね(笑)

わかりました、ピンタレストみます!

 

 

──今後の目標、挑戦したいこと

では今後の目標とか、挑戦したいことなどあれば教えてください!

 

m

もっといろんな材料や廃材を使って制作してみたいと思っています。新しいメディウムの他、家に余っている着物のたとう紙や海で拾ったシーグラス、DIYで残った端材などの廃材を取り入れた作品も実験的につくったりはしています。

目標は人と地球に優しいアート制作と、アートを通して地球環境への関心を高める活動をすることです。

 

私が知っているものだとエコアートっていうのを見たことがあるんですけど、空き缶でアート作品を作るとかそういうことですかね?

 

m

そういうのも興味あります。DIYが趣味の一つなんですけど、自宅の家具を作った時に端材が出るので、そういったものを利用してステキな作品がつくれたらいいなって考えてます。

 

空と海の溶け合う場所
https://from-artist.com/products/soratouminotokeaubasyo

 

楽しみに待ってます!

しろまろさんはどうですか?

 

自分も新しい画材に挑戦したいなって思ってます。ジェルメディウムもそうなんですけど、レジンにも興味があって。あとは紙粘土とか…。描くっていうことに関してだと、背景はもちろん人物もうまくなりたいしー…とか、色々あります。

 

やりたいことが盛りだくさんですね。

メディウムの話だったら、この機会に_m_artさんから聞いてみたりとか。

 

是非。

 

m

どういう使い方がしたいかにもよると思うんですけど、私が好きなのはモデリングペーストの中だとペーパーペーストです。和紙や漆喰みたいな質感にるので、その上に絵の具を乗せると普段の絵とは違った空気感が出せると思います。

ペーパーペーストはリピートしてますね。

 

しろまろさんがメディウムとかを使うとなると、色鉛筆じゃなくてアクリルとかで上から描いていくことになるんですかね?

 

そうですね。

 

こんな質感を出したいとか、ありますか?

 

そうですね、今果物が入ったバスケットみたいな絵を描きたいんですよ。ぶどうを描きたいと思ってるので、もりもりした質感を出したいんですよね。

 

となると、どんなメディウムがいいんでしょう?

 

m

立体感が出るとまた良い感じになりそうですね。固めのハードタイプとか色々と種類があるので、描きたい質感によって選ぶといいかなと。ネットで検索すればいろんなテクスチャーのものが写真付きで出てくると思うので、そこから合いそうなものを選んでいけばしろまろさんだけの素敵な絵ができるんじゃないかなと思います。

 

ありがとうございます、参考にしてみます!

 

お二人ともまだまだ挑戦したいことがたくさんおありとのことなので、これから新しい作品が出来たら是非FROMARTISTでも作品をアップしてくれると嬉しいです。

 

はい!

 

m

頑張ります。

 

ス 

では今回はこれでインタビューを終了させていただきます。ありがとうございました!

 

 

 

 

_m_art

幼少の頃から色の持つ美しさに魅了され、絵や創作に夢中になる。

大学卒業後、DTPデザインや海外のフェアトレード工房と契約してオリジナル天然石ジュエリーのデザインと販売(小売・卸売)をする。

結婚出産を機に再び絵画制作を開始。2021年に原因不明の病から生死をさまよい、1年をかけて奇跡的に回復。生きている喜びを力に、自

然や宇宙など様々なものからインスピレーションを受けた作品を空間の一部としてのアートといった視点で制作。抽象画や心象風景として

表現し、instagramや展示会などを通して個人邸宅、店舗などに作品を納品しながら現在に至る。今後は廃材を使ったアートなど、人と地球

に優しいアート制作とアートを通じて環境への関心が高まるような活動をすることが目標。

作品一覧:https://from-artist.com/collections/_m_art

 

しろまろ

猫やフサフサした生き物をよく描いています!

作品一覧:https://from-artist.com/collections/shiromaro

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