最近ではコピックや水彩・デジタルなど、様々な画材で作品を展示・販売できる機会が増えましたね。
その中でも油絵は、美術展や美術系大学でもよく見られる画材として認知度も高いのではないのでしょうか?
これから油絵を始めてみたい!油絵について知りたい・作品を見てみたい!という方はぜひご覧ください✨
目次
・油絵とは?
・油絵で必要な道具は?
・油絵ってどうやって描くの?
・FROM ARTISTで取り扱っている油絵作品一覧
油絵とは?
油絵は、15世紀ごろにヨーロッパの画家によって確立されたと言われています。
水とチューブの絵の具を混ぜて描いている印象が一般的に強いと思いますが、油絵は文字の通り油を使用した絵具です。水や油に溶けない顔料の粉末と、乾性油という油を混ぜ合わせた絵の具でキャンバス布に描いていきます。
水とは性質が違うため、表面が完全に乾くまでに時間がかかったり匂いが気になるという方もいるので適度に換気のしやすい場所での制作がおすすめです。
絵具を薄めて水彩のように塗り重ねて描いたり、大量の絵の具をどんどん塗り重ねて厚みを出すなどとても幅広い表現方法があることが今でも油絵の作品が多く残っている理由でしょう。
そして油絵の具は乾くと耐水性になり、耐久性が強いのが特徴です。美術館などで展示されているモネやゴッホの絵などもほとんどが油絵で描かれたもので、宗教画などの数百年前に描かれたものも当時からほとんど変わらぬ状態を維持できるのも強みの一つです!
昨今では絵具の開発・改良も進められて、水で薄められる油絵の具というものも出てきたので昔よりも気軽に油絵を始められるようになっています!
油絵で必要な道具は?
・キャンバス
絵を描くための支持体と呼ばれるものです。画材屋さんでは木枠と布が別売りになっているものや既にキャンバスが張られた状態の「張りキャンバス」があります。
長い目で見ると別売りのものを買って自分でキャンバスを張り替えた方が金銭的に楽ですが、すぐに描き始めたい!キャンバスを張るのに自信がない!という方は、張りキャンバスがおすすめです。
また、キャンバスの布目にも中目や細目、布の種類など様々ありますので、何枚か試しながら自分に合ったキャンバスを見つけてみてください!
・鉛筆・木炭・練り消しゴム
下書きの際にします。鉛筆の濃さは2B~3Bあたりが濃さ・硬さがちょうどよいかと思います。様々な種類があるため、自分にあったメーカーや鉛筆の濃さを見つけていきましょう。
有名なものだと、ステッドラーの鉛筆を使っている人が多いのでそこから入ってみるのもいいかもしれません。
・スケッチブック
キャンバスに描く前の、簡単なラフやスケッチに使用します。
小さいものでも問題ないですが、作品の大きさによってはラフと印象が変わってしまう場合もあるのでできるだけ完成に近い大きさで描けるものがいいと思います!
・フィキサチーフ
下書きで描いた鉛筆の粉などをキャンバスに定着させるために使用します。
吹き付けずにそのまま描いてしまうと鉛筆の粉などが混ざって絵具の色が濁ってしまうので、綺麗な発色を出したいときはフィキサチーフで下絵を定着させてから描き始めます。
・油絵の具
まずはメーカーで販売されている12色セットから始めてみるのがいいと思います!
混色によく使われる基本的な色と、白黒のチューブが入っています。
減りの早い色・よく使う色があればバラ売りで少しずつ追加していくのが良いかもしれません。
安さでいうとホルベインの油絵の具が手軽に買えると思います!メーカーによって微妙に色合いや特性も違ってくるので、描きなれてきたら様々なメーカーの絵の具を試してみましょう。
・筆
やわらかい毛先のものやナイロンの筆など様々ありますが、油絵で使用する場合は豚毛の筆がいいでしょう。
耐久性が高く、しっかりしているので油で絵を描くときに良いとされています。
描いている最中は絵具を筆から落とすことが簡単にできないため、複数の筆を使います。
平筆や細目の筆など、様々な大きさがあると描きたい箇所に合わせて筆が選べるのでお勧めです!
・ペインティングナイフ
絵具を大胆に盛り付けたり、パレットの絵の具を混色したりするときに使います。
筆と同様、様々な形のものがあるため太いものと細いもの・2種類あると便利かと思います。
・ブラシクリーナー
絵具を片づけるときに、筆を洗うために使用します。
ブラシクリーナーで振り洗いをした後に、ぬるま湯と石鹸でしっかり洗い流して自然乾燥させます。
筆はとても傷みやすく、絵を描くときに筆の傷みによって描き味に影響が出る場合もあります。大切に扱いましょう。
・紙パレット
陶器やプラスチックのパレットなどもありますが、使いやすさでいうと紙パレット(ペーパーパレット)がおすすめです!
安価で購入でき、使ったパレットを破り捨ててすぐに新品のパレットが使えるようになるので、掃除の手間もなく使いやすいかと思います。
・油ツボ&絵皿
絵具に使う溶き油を入れるための容器です。ツボタイプの場合慣れるまで手間がかかるので、油絵の具を初めて使う方は日本画用の絵皿から使い始めるのがおすすめです。
・ウエス
筆についた絵の具を拭き取ったりパレットの掃除など様々な用途に使います。
ホームセンターなどで販売していますが、大量に消費するものなのでなるべく安く抑えたい!という方は着なくなった服などを使用しても良いです。布目の細かいもののほうが使いやすくておススメです。
◎あったら便利な道具
・作業着
作業をしているとどうしても汚れてしまうので、あらかじめ汚れてもいい服装で作業をするのがおすすめです。
エプロンでもいいですが、腕周りまで覆えるような繋ぎなどがあれば望ましいです。
・乾燥促進剤(メディウム)
油絵の具は乾くまでに時間がかかるため、短時間で乾かしたい場合は専用の乾燥促進剤を使用するのが良いでしょう。
メーカーごとに専用のメディウムがありますので、使用している油絵の具のメーカーに合わせて選ぶと良いです。
油絵ってどうやって描くの?
1.ラフスケッチ
描きたいもののイメージを固めるために、スケッチブックなどに構図やモチーフの形どり・陰影などをざっくり描きます。
2.下書き
木炭や鉛筆でキャンバスに下書きしていきます。
だいたいの形が取れたら、色をのせる前にフィキサチーフで下書きの粉を定着させます。
3.本塗り(着彩)
着彩の方法は人によって変わってきますが、最初から完成形に近づけようとするのではなく、まずは全体を見ながら薄めの色で下書きをもとに形を起こしていきます。
形が取れたら、背景の色、モチーフの色をざっくりとつけていきます。
少しずつモチーフの形を削っていくような感覚で、影や光などの面を少しずつ重ね塗りしていきます。
4.細部の描きこみ
陰影や光など、細部の描きこみをしていきます。
影の中にうっすら見える明るい部分や、光の反射したときの色などをモチーフを観察しながら描いていきます。
5.仕上げ
背景の処理や全体を改めて観察して、調子を整えていきます。
全体を見て納得できるまで描けたら完成です。
FROM ARTISTで油絵を販売しているアーティスト
FROM ARTISTでは、水彩画やデジタル作品、油絵など幅広いジャンルの絵を販売しています。
今回は油絵を取り扱っている作家の作品を紹介していきます!
タイトル:アーバンシティ(An urban city)
アーティスト名:Hama
作品ページ:https://from-artist.com/products/an-urban-city
アーティスト詳細ページ:https://from-artist.com/collections/hama
タイトル:TheWait
アーティスト名:TheCraftyMissArt
作品ページ:https://from-artist.com/products/thewait
アーティスト詳細ページ:https://from-artist.com/collections/thecraftymissart
タイトル:夕景の聖堂
アーティスト名:Hideki
作品ページ:https://from-artist.com/products/yuukeinoseidou
アーティスト詳細ページ:https://from-artist.com/collections/hideki
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