暗闇の中に、虹色はあるのだろうか。光がなければ色彩は生まれない。けれど、闇があるからこそ光の存在が際立つ──そんな矛盾めいた問いに、紙の造形で応えるのがギャラリーペパクラだ。折り、重ね、立ち上げられた紙は、単なる素材を超えて生命を宿す。龍という架空の存在を通じて描かれるのは、困難や喪失を抱えながらも前へ進もうとする私たちの姿そのものかもしれない。
作品紹介
龍は古来、想像上の存在でありながら、あらゆる文化において畏敬と憧憬の対象であり続けてきた。その姿を紙で立ち上げるとき、何が生まれるのか。ギャラリーペパクラの「虹龍」シリーズは、闇と光、絶望と希望という二項対立を超えた場所に立つ。繊細に折り重ねられた紙の層が、見る角度によって異なる表情を見せ、空間そのものを変容させる力を持っている。
では、その眼差しが別の形で結実したとき、何が見えてくるのか。
二つの虹龍が映し出すのは、同じテーマの異なる表情。暗闇を前提としながらも、そこに色彩を見出す眼差しの強さだろう。
虹龍が纏う色彩は、誰かに与えられるものではなく、自らの内に秘めた光が反射して生まれるものなのかもしれない。壁に掛けられた一枚の作品が、日々の暮らしの中でふとした瞬間に語りかけてくる。その静かな対話を、あなた自身の空間で感じてみてはどうだろう。光と影が織りなす希望の造形が、新しい視点をもたらしてくれるはずだ。