朝の光が壁に落ちるとき、ふと目に留まった色の重なりに、理由もなく心が動くことがあります。名前をつけられない感覚は、日々の暮らしのなかにたしかに存在しています。佐賀県出身で福岡県在住の抽象画家ShizukiKagawaは、意味や文脈をあらかじめ用意せず、観る人それぞれの内側にある宇宙にそっと触れるような絵を描きます。正解のない絵の前では、初心者もコレクターも、同じ地点に立てるのかもしれません。
作品紹介
白い壁の前に一枚の絵を掛けるとき、私たちは何を手がかりに眺めはじめるのでしょうか。題名も説明もなければ、頼れるのは自分の感覚だけです。今回ご紹介するのは、題を持たない一点。「no title」という名のとおり、言葉による入口をあえて置かない作品です。色や形の気配に身をゆだねると、見慣れた部屋の空気が少し違って感じられるかもしれません。
意味を受け取るのではなく、自分の中から何かが立ちのぼってくる。その静かな往復こそが、この絵との付き合い方なのかもしれません。あなたの内側には、どんな景色が広がるでしょうか。
説明の少ない絵は、暮らしのなかで少しずつ表情を変えていきます。朝と夜、晴れの日と雨の日で、同じ一点が異なる問いを投げかけてくるでしょう。ShizukiKagawaの作品は、そんな時間の積み重ねに寄り添います。気になった方は、作家のコレクションページで他の作品もご覧いただけます。お気に入りの一点との出会いが、部屋と心に静かな余白をつくってくれるはずです。