映像とCGが紡ぐ立体曼荼羅──下山敦が描くデジタル幾何学の宇宙 - FROM ARTIST

映像とCGが紡ぐ立体曼荼羅──下山敦が描くデジタル幾何学の宇宙

画面の向こうで回転する幾何学模様。その整然とした反復が、不思議な安らぎをもたらす瞬間がある。下山敦は、企業CMやライブ映像、デジタルサイネージなど多彩な領域で映像を生み出すかたわら、3DCGソフトを用いたデジタルアート制作に取り組んでいる。さらに3Dプリンターを組み合わせることで、平面に留まらない立体的な表現へと作品を拡張してきた。今回紹介する「META MANDALA」シリーズは、その名の通り曼荼羅を現代的に再解釈した幾何学の宇宙。静と動、秩序と無限が交差する場所へ、ともに足を踏み入れてみたい。

作品紹介

曼荼羅といえば、古来より宗教的な象徴として無限と宇宙を表現してきた図像である。それを現代のデジタル技術で再構築したとき、何が生まれるのか。整然と並ぶ幾何学パターンは、見る者の視線を中心へ、あるいは外縁へと誘導し、思考をゆるやかに解きほぐしていく。ここに並ぶ2点の作品は、色彩と構造の違いによってそれぞれ異なる表情を見せる。

META MANDALA #04

META MANDALA #04

by 下山敦

古来より人々に愛されてきた曼荼羅の幾何学的な美しさを、3Dプリンターという現代の技術で立体化させた作品。伝統と革新が織り交ざり、光と影が生み出す複雑な陰影の中に、新しい精神世界が静かに息づいている。

サイズ 21×21cm
価格 ¥20,000
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同じ「META MANDALA」の名を冠しながらも、色調が変わればこれほど印象が異なる。

META MANDALA #03

META MANDALA #03

by 下山敦

古来より人々に愛されてきた曼荼羅の幾何学的な美しさを、3Dプリンターという現代の技術で立体化させた作品。伝統と革新が織り交ざり、光と影が生み出す複雑な陰影の中に、新しい精神世界が静かに息づいている。

サイズ 21×21cm
価格 ¥20,000
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どちらの作品も、繰り返しと対称という原理を基盤にしながら、独自の静けさを纏っている。デジタルが生む精密さの先に、人間の感性が呼応する余白があることを教えてくれる。

映像制作で培った空間認識と時間の感覚が、静止した画面のなかにも息づいている。デジタルが生み出す精緻な反復は、人の手では到達できない完璧さと同時に、どこか冷たさを超えた静謐な美しさを宿す。部屋の壁に掛ければ、日常に小さな瞑想の窓が開くかもしれない。下山敦の作品は、鑑賞する時間そのものを豊かにしてくれる存在だ。

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