アーティストインタビュー「絵師 冬奇」 - FROM ARTIST

アーティストインタビュー「絵師 冬奇」

本日は、「京の町絵師」としてショッピングモールの天井幕や包装紙・浮世絵原画など様々な媒体で「絵という柄」を提供しているアーティスト「絵師 冬奇」さんにお話を伺いました。


本日はインタビューへのご協力、ありがとうございます!

まず初めに、アーティストとして活動を始めたきっかけは何ですか?

ホントは狩野派の絵師になりたかったんですけど。なれなかったので初代絵師になりました。


狩野派というと、日本絵画史上最大と言われている画派ですね。様々な画派があるようですが、狩野派は初代絵師と比べて目指すのが難しい、ということでしょうか?

狩野派としての現流派がなくて。現在は組織で城や寺を分業で描いていた集団が無いのです。だから、また一から初代を自分がやろうと思いました。

その後15年、京都で呉服製造に携わって職人として生きてきました。そこで知るのです、守るべき伝統文化や精神性を柄に託し着る人に世代をわたり託した想いを。そんな絵を描いてみたくなったんです。…着物以外でも^^



これまで見てきた作品の中で、一番印象に残っている・影響を受けたアート作品はありますか?その理由や経緯があれば教えてください。

狩野派の鷹や龍図などから影響を受けています。


プロフィールでは「絵という柄を提供している」とありましたが、一点物の原画ではなく柄として提供している理由はなんでしょうか?

 絵も勿論売ってますが、アパレルの柄やブローチなどの柄やタペストリーや幕。器の柄やお酒のパッケージ。生きる為に必要な絵柄を売るのが絵師の仕事です。



様々な媒体で自身の作品を柄として展開されてきたかと思いますが、特に思い入れのある(印象深い)物はありますか?

ローリングストーンズの浮世絵原画に関わらせて頂いたのはテンション上がりましたね。


ローリングストーンズ!世界的に有名なアーティストさんと携われるのは、なかなかない機会ですね…!

ちなみに今と昔の作品のスタイルで、何か変化はありましたか?

大きな変化はありませんが、お客様の要望により、琳派で描いたり北斎風で描いたりしております。


お客様に満足してもらえる作品を作る、という点を重視して作品を制作されているんですね!

その中でも、特にどういったところを意識して作品制作をされていますか?

納期です。


作品制作で行き詰まると他のジャンルからヒントを得るというアーティストさんもいますが、絵師 冬奇さんは作品の制作にあたって、インスピレーションはどのような所から受けますか?

散歩や映画や音楽、心が動くように日々アンテナ張ってます。


今後挑戦してみたいと思っている表現やテーマはありますか?

表現はよりゆるく、テーマは生命。


個人的なことも聞かせてください。アート以外に興味がある事、趣味などはありますか?

映画や音楽、美味しいものやお酒など自転車🚴も。



最後に、座右の銘などありましたら教えてください。

好きな事をする為にお金を払うのは趣味で好きな事をしてお金を貰うのがプロである。

伊勢丹カリスマバイヤー藤巻さんの言葉


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作品名:月蝕の図


詳細ページURL:https://from-artist.com/products/gessyokunozu

 

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