風や生命力まで描き出す。一度は諦めた夢から再出発した画家が描く、心が動き出すキャンバス【Kayoko Hiratsukaインタビュー】 - FROM ARTIST

風や生命力まで描き出す。一度は諦めた夢から再出発した画家が描く、心が動き出すキャンバス【Kayoko Hiratsukaインタビュー】

人の入らない自然の奥へ。心に響く風景と心情をキャンバスに映して

今回は画家として活動されている「Kayoko Hiratsuka」さんにお話しを伺いました。

インタビュアー:本日はよろしくお願いいたします!自己紹介と、現在どのような作品や活動を中心に制作されているか教えてください。

Kayoko Hiratsuka:初めまして、画家のKayoko Hiratsukaと申します。

私は主に、自分自身の心に残った風景やその時々の心情を中心とした絵画を制作しています。自分が思い描く理想の作品を生み出すためなら、めったに人が足を踏み入れないような自然の奥深くへ出かけることもいといません。眩しいほどの自然を独り占めしながら、その美しさを描く時間を私自身とても楽しんでいます。

現在はネットでの作品販売を中心に活動しています。大手公募展などにはあまり興味がないのですが、より多くの方々に実際の作品を目で見て楽しんでいただくにはどうすればよいか、日々試行錯誤を重ねています。

一枚も描けなかったショックから、もう一度「絵」と共に生きる道へ

インタビュアー:私たちも微力ながら、お力添えできればと考えております!続いて、アートやものづくりの道を志した「原点」や、現在の活動を始めた「きっかけ」は何ですか?

Kayoko Hiratsuka:小さい頃からの夢だったデザイナーとしての就職が決まっていたのですが、思いがけない事情でその道に進むことができなくなってしまいました。

それからはデザインとは無縁の生活を送っていたのですが、ある時ふと絵画教室に半年間通ってみたんです。簡単に描けるだろうと思っていたのですが、結果的に1枚も描くことができませんでした。実際には心も手も全く動いていなかったことに、涙が出そうなほどショックを受けました。

「このままでいいのだろうか」という自分自身の問いに対してはっきりと「NO」を出し、当時大好きだった仕事を辞めて絵の道を進む決意をしました。幸いにも周囲の理解と支えがあり、素晴らしい師にも出会うことができ、画家としての再出発を果たせました。

現在はどこにも属さず一人で制作を続けています。私の絵に共感してくださる方に、少しでも癒しを感じていただけたら嬉しいです。

2次元の枠を飛び越え、風や匂い、生命力まで表現する

インタビュアー:大きな決断をされて、踏み出されたのですね!次に、作品を制作する上で、最も大切にしている「こだわり」や「コンセプト」を教えてください。

Kayoko Hiratsuka:絵画は平面(2次元)ですが、私は決して平面的には描きたくありません。キャンバスを飛び出すような表現を目指しています。

例えば、抽象画であれば底から湧き出るような奥行きを、風景画であれば画面の外に広がる風や空間を、動物であればその命の煌めきを感じられるように描くことを大切にしています。無意識のうちにそこを目指して集中して描いているのですが、客観的に見ればそれは強い意識の表れなのかもしれません。

「無から有へ」心が突き動かされた瞬間に走る頭の中の絵筆

インタビュアー:鑑賞者の想像力に働きかけるような表現ですね!大切なことですよね!では、日々の制作のアイデアやインスピレーションは、どのようなところから湧いてきますか?

Kayoko Hiratsuka:以前書き留めた『水際で』という作品に関する一文があるのですが、日常のふとした瞬間にインスピレーションが爆発します。

「それを見た瞬間、私の頭の中の絵筆が忙しく動いた。線が連なれば面になり、それが曲線であれば丸みを帯び、そこに影をつければ厚みになり、さらに書き込めば重さを感じられる。光る部分を硬さの表現とし、へこみの影の中も描き分ける。骨の下の影はその濃淡で地面との距離が測れる。光の乱反射は必須で、その姿を大きく変える。そこにそれは存在し、やがて風やにおいもするかもしれない。もう明日は黒ずんで陥没しているだろう。少しばかりついた肉片はそれが生きていた証拠。生きて動いていた姿を思い浮かべながら、筆は止まらない。生命体は直線ではない。曲線からできている。絵を描くとそれを納得できる。」

これは、魚の骨を見た瞬間に心の中の筆が止まらなくなった時の情景です。

絵筆1本で無から有を生み出し、2次元から3次元、さらにはその場の空気感まで含めた4次元へと広げていく。この「心の筆が動き出す瞬間」に立ち会ったときこそ、描かなければというワクワク感と使命感を強く感じます。

                  『水際で』

思い通りにいかなかった過去も、すべて今の温かい絵に繋がっている

インタビュアー:想像力が爆発した瞬間ですね!続いて、これまでの活動の中で、特に印象に残っている出来事やターニングポイントとなった作品はありますか?

Kayoko Hiratsuka:『まなざしの先にあるもの』という女性を描いた作品です。

描き上がった絵の瞳を見たとき、そこにかつての若き日の自分を見つけました。思い通りに行かない時期もありましたが、巡り巡って今こうして温かく明るい絵を描ける自分になれたことで、「あの道も決して間違いではなかった」と肯定することができました。自分にとって非常に大切な作品です。

            『まなざしの先にあるもの』

これからの展望と、読者へのメッセージ

インタビュアー:とても素敵な作品ですね!パワーポイントを感じます。最後になりますが、今後挑戦してみたいことや夢、そしてファンの方々へのメッセージをお願いします。

Kayoko Hiratsuka:私の作品を見てくださり、本当にありがとうございます。

これからも変わらず、私の絵と出会い共感してくださる方々に、心がふっと軽くなるような「癒し」を届けていきたいと思っています。作品を通して、皆さまの日常に小さな寄り添いや癒しを感じていただけたら、これ以上に嬉しいことはありません。

【名前(活動名)】
Kayoko Hiratsuka
【肩書き・ジャンル】
画家
【SNS・WEBサイトのURL】
【FROM ARTISTアーティストページ】
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