言葉にならない感情は、どこへ向かうのだろう。kaoriartflowerが描く線と色は、心の内側で渦巻く思いを、キャンバスという平面へと解き放つ試みだ。7歳から筆に親しみ、1日の終わりに綴るジャーナリングが芸術療法を経て絵画へと変わったとき、そこには「自分を大切にしたい、あなたの今へ」というメッセージが宿った。初めて描いたキャンバス画を誰かが欲しいと言ってくれた瞬間、作品は作家だけのものではなくなる。その出会いが、彼女の創作を支え続けている。
作品紹介
螺旋は、始まりも終わりも持たない。ただ巡り、深まり、広がっていく運動そのものだ。「spiral」と名付けられたこの作品には、筆の軌跡がそのまま時間の層として刻まれている。書道で鍛えた手の動きが、意識と無意識の境界を行き来しながら、キャンバス上にリズムを生む。色彩は抑制され、線の強弱が呼吸のように脈打つ。
一本の線が、どこまで自分を映し出せるのか。その問いに応えるように、螺旋は静かに回り続けている。
線が巡り、色が重なるごとに、私たちの内側にある言葉も少しずつ形を帯びていく。kaoriartflowerの作品は、誰かの「今」へ寄り添う静かな存在として、空間に溶け込んでいく。もし心が求めるなら、その一枚を手に取ってみてほしい。あなた自身の物語が、そこから始まるかもしれない。