登録アーティスト800人超え、作品点数は数千点以上。
様々なアートを見て、手に入れることができるFROM ARTIST。
北から南、現役美大生から受賞歴のあるプロ作家まで場所や環境を問わず様々なアーティストたちが作品を登録・販売を行っています。
「この絵を描くまでに、どのくらいの時間がかかったんだろう?」
「どんな経験を経たら、こんな絵が描けるんだろう。」
制作の秘密や裏側、ちょっと覗いてみませんか?
────────ABOUT ARTIST TV INTERVIEW────────
「流凱 毘辰」
皆さん、こんにちは! ABOUT ARTIST TV へようこそ!
ABOUT ARTIST TV は、アートのマーケットプレイス 「FROM ARTIST」 が運営するアートチャンネル です。
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、FROM ARTIST では、アーティストのルーツや作品への想いを紹介するオリジナルマガジン 『ABOUT ARTIST』 を発行しています。
このアートチャンネルは実際にアーティストをお招きし、作品に込めた想いを直接聞くことができる貴重な機会です。ぜひ最後までお楽しみください。
今回ご紹介している作品はすべて FROM ARTISTで実際に販売中の一点物です。
気になる作品がありましたら、ぜひリンクからご覧ください。
それでは、本日のゲストは第4回 47都道府県を巡る!日本全国アートの旅 in銀座の準グランプリ受賞者、流凱 毘辰さんをお迎えします!流凱 毘辰さ、よろしくお願いします!
アーティスト:
よろしくお願いします!今日は私の作品をじっくり紹介できるということで、とても楽しみにしていました!
──自己紹介
アーティスト詳細ページ:
https://from-artist.com/collections/ryugai-bishin
FROM ARTIST スタッフ :
この度はFROM ARTIST企画展、「第4回 47都道府県を巡る!日本全国アートの旅 in銀座」にご参加いただきありがとうございました!
来場者投票によるコンテストで、流凱 毘辰さんが見事準グランプリに選ばれました。受賞おめでとうございます!
アーティスト:
この度は、ご来場くださった皆さま、そしてご投票いただいた皆さま、本当にありがとうございます。
皆さまのお力添えのおかげで、準グランプリという素晴らしい賞をいただくことができました。
心より感謝の気持ちと、御礼を申し上げます。
FROM ARTIST スタッフ :
では簡単に自己紹介をお願いします!
アーティスト:
こんにちは。私は普段、カイロプラクターとして東京と川崎でカイロプラクティックの治療院を運営しております、本名は朝倉穂高と申します。
一方で、アーティストとしての顔もありまして、"お抹茶"を独自の方法で使い、龍をモチーフにした絵を描くという、少し変わった技法で作品づくりをしています。
画号は『流凱毘辰(りゅうがいびしん)』と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
──作品紹介
『自然体心』
作品詳細ページ:
https://from-artist.com/products/shizentaishin
FROM ARTIST スタッフ :
ありがとうございます。それでは早速、栄えある準グランプリを受賞した作品をご覧いただきましょう。ご紹介するのは『自然体心』です!
では、流凱 毘辰さん、この作品にはどんな想いやテーマが込められているのでしょうか?
アーティスト:
今回の作品『自然体心(しぜんたいしん)』は、自分の中にいつの間にかできていた“こうでなければいけない”という固定観念の枠を思い切って壊して、ただただ、感じるまま、心のままにキャンバスにぶつけた作品です。
これまでは“抹茶ってこう使わなきゃ”みたいな、自分で決めつけたルールがあったんですけど、今回はそこを手放して、まずアクリル絵の具で好きな色を思いきり塗りたくるところからスタートしました。
その行為自体が、ある意味、初めて味わう自由というか、抑えてきた心の奥底が爆発して解き放たれるような感覚で。
描いているうちに、気づいたら手が自然に動いて、龍神の姿が現れてきたんですね。
それがまさに“自由を謳歌する心”の象徴で、この作品を通して、『ありのままの自分でいていいんだ』っていうメッセージを受け取ってもらえたら嬉しいなと思っています。
画面には、勢いや解放感、そして命の息吹のようなものが宿っていて、“自然体の心”が放つ、そんな輝きを表現できたと思っています。
FROM ARTIST スタッフ :
力強い筆致と鮮やかな色使いがとても印象的ですが、この色を選ばれた理由や意味があれば教えていただきたいです。
アーティスト:
そうですね、今回使った色に関しては、特に意味を込めたというわけではないんです。
ただ、目の前に並んでいたアクリル絵の具の中から、“これまでの自分だったら絶対に選ばなかっただろうな”っていうくらい、鮮やかで強い色をあえて手に取ってみました。
そしてそのまま、何も考えずに和紙にぶつけてみたんです。
それはもう、気持ちのままに。
理屈じゃなくて、感情とか衝動に正直に従ったっていう感じですね。
FROM ARTIST スタッフ :
なるほど。理屈ではなく心の衝動に従い、感覚のままに和紙へとぶつけたからこそ、作品全体から放たれるエネルギーや解放感が、ダイレクトに見る人へ響いてくるのですね。
特に目の表現が鋭く、生命力や存在感が伝わってきます。この目と視線が交わるとき、どんな気持ちになってほしいと考えましたか?
アーティスト:
今回、この龍の“目”の部分には金色を使いました。
普段、お抹茶を使って描くときは、目も淡い表現で、薄めた抹茶の色をそのまま活かすことが多いんですが、今回はあえて“強さ”を出したかったんです。
本来、自然の中で目といえば白が基本かもしれませんが、今回は派手というよりも、“インパクト”や“意志の強さ”みたいなものを表現したくて、あえて金色を選びました。
見る人がこの龍の目を通して、何か“力強さ”や“信念を貫くエネルギー”のようなものを感じてもらえたら、すごく嬉しいなと思っています。
FROM ARTIST スタッフ :
普段の抹茶の淡い表現から一歩踏み出し、インパクトや意志の強さを金色で込められた点は、ご自身の挑戦や新しい表現への意欲も映し出しているようで、とても印象的です。
ところで、こちらの作品は実際の風景や写真をもとにされていますか?それとも想像から描かれたものですか?
アーティスト:
そうですね、私は基本的に“構図”を最初から決めて描くということはあまりしないんです。
ほとんど、インスピレーションで描いています。
お抹茶を点てて、和紙と向き合ったその瞬間に、ふっとイメージが浮かぶんですよね。
その現れたイメージをそのまま捉えて、筆を走らせていく。
そんな感覚で描いています。
FROM ARTIST スタッフ :
構図を決めずに、その瞬間に湧き上がるイメージをそのまま捉えて描かれるからこそ、作品に生命感や即興的なエネルギーが宿っているのだと感じました。
注目してほしいポイントなどはありますか?
アーティスト:
そうですね、今回まず一番注目していただきたいのは、背景にあるピンク色なんです。実は、このピンクを一番最初に“塗りたくった”んですよね。
さっきも少しお話しましたけど、私自身、ピンクとか赤系の色って、実はすごく好きな色なんです。でも絵を描くときには、なぜかそういった明るい色はあまり使ってこなかったんです。どちらかというと、深い色とか、渋めのトーンを使うことが多くて。
だから今回は、その真逆で。自分が“好き”だと感じる色、心が明るくなるような色を、あえて手に取ってみたんです。
で、そのピンクを最初に思いきって和紙にぶつけた瞬間に、
なんかこう、自分の中で“何かが吹っ切れた”ような感覚があったんですよね。
FROM ARTIST スタッフ :
普段はあまり選ばなかった明るい色を、あえて最初に思いきりぶつけることで、ご自身の中の固定観念や枠を壊し、新しい表現へ踏み出されたのですね。
また、絵具を重ねたり飛ばしたりする技法によって、立体感や質感が生まれていて、まるで今にも動き出しそうな勢いを感じます。光や影の表現にはどんな工夫をされたのでしょうか?
アーティスト:
そうですね、今回のこの龍に関しては、実は“お抹茶”ではなく“煎茶”を使って描いています。
煎茶は一度細かく挽いて粉にするんですけど、どうしても抹茶ほど粒子が細かくならないんですね。なので、逆に言えばその“荒さ”がテクスチャーとしてすごく面白くて。
ゴツゴツとした凹凸感とか、影のようなニュアンスを出したいときに、この煎茶のざらっとした質感がすごく活きてくるんです。
今回はその煎茶をたっぷり使ったことで、よりはっきりとした存在感のあるテクスチャーが生まれて、自分でもすごくおもしろい表現になったなと感じています。
FROM ARTIST スタッフ :
素材の個性をそのまま表現に昇華された点、そして作品の呼吸になっている点、とても印象的です。
見る角度や距離によって、龍の表情や背景のストーリーが違って見えるのも魅力的ですが、制作中に一番熱中されたポイント、または「ここは大変だった!」というポイントがあれば教えてください。
アーティスト:
煎茶を使って描くときって、やっぱり粒子がけっこう荒いんですよね。言ってみれば“泥”みたいな質感で、筆に乗せるのがなかなか難しいんです。
だから私の場合、煎茶を使うときは筆じゃなくて、ペンチングナイフを使って描くことが多いです。
ただ、そのナイフで何層にも重ねていくときに、思っていた表現とちょっと違う盛り上がり方をしてしまったり、想定していた質感とズレることがあったりして。
そういった意味では、今回は表現するうえでちょっと難しかった部分もありましたね。でも逆に、それが偶然生まれる面白さにもつながっていたと思います。
FROM ARTIST スタッフ :
筆ではなくペインティングナイフを選ばれるお話し、とても興味深いです。素材との向き合い方の工夫や探究心を感じました。
計算と偶然、その両方が共存することで、作品により深みやエネルギーが宿り、唯一無二の作品に仕上がっていくのですね。
ではこの作品を通して、見る人にどんな気持ちを届けたいと思われましたか?
アーティスト:
この作品のタイトルにもある通り、“自然体の心”
つまり、作為のない、自分らしい心のままで、ありのままの“自分”というものを感じて、表現してほしいなと思っています。
見てくださった方が、少しでも“自分ってこれでいいんだ”って思えたり、心がふっとゆるんだりするような、そんなきっかけになったら嬉しいです。
FROM ARTIST スタッフ :
ありがとうございます。では、どんなお部屋に飾るのがオススメですか?
アーティスト:
この作品はけっこう大きめのサイズなので、できればリビングとか、少し広めの空間に飾ってもらえたら嬉しいなと思っています。
見た人の気持ちがパッと明るくなるような、元気をもらえるような、 そんな場所にあったらいいなと思っていて、日々の暮らしの中で、ふと目に入ったときに“よし、今日もがんばろう”って思えるような存在になってくれたら、すごく嬉しいです。
FROM ARTIST スタッフ :
リビングや広めの空間に置くと、作品の雰囲気がより伝わりそうですね。
見た人の気持ちを明るくしてくれて、日々の暮らしの中でふと目に入った瞬間に励まされる存在になる…そういったイメージが浮かびます。
自然体心 作品詳細ページ:https://from-artist.com/products/shizentaishin
『懐柔安撫』
作品詳細ページ:https://from-artist.com/products/kaijyuuanbu
FROM ARTIST スタッフ :
それでは2作品目をご紹介していきましょう!こちらの作品 『懐柔安撫』 です!
では、この作品にはどんな想いやテーマが込められているのでしょうか?
アーティスト:
この作品はですね、現実の自分、つまり、ちょっと不安だったり、自信がなかったり、そんな揺れ動く“今の自分”が、後ろからそっと“理想の自分”を見つめている、そんな場面を描いています。
理想の自分は、その視線に気づいて、ふっと優しく微笑みかけながら、 “そのままでいいんだよ”“ありのままで大丈夫だよ”って、手を差し伸べてくれている。そんな、包み込むようなイメージです。
その姿はまるで、自分の心の奥深くに眠る“龍神”のような存在で、
迷ったり、葛藤したりしている自分を温かく受け入れて、 『こっちに来いよ!!』って言ってくれているように感じています。
画面全体には、柔らかい色合いと自由な線の動きがあって、それは、固定観念から解き放たれていくような“解放感”や、自分を受け入れられたときの“喜び”や“安心感”を表しているつもりです。
FROM ARTIST スタッフ :
作品に込められた想いをシェアしてくださり、ありがとうございます。
“今の自分”と“理想の自分”を龍神として描くことで、内面の葛藤や安心感を表現されているのですね。
こちらの作品、力強さと繊細さが見事に同居していて、相反する要素が一つの世界で調和していますが、龍と花を組み合わせる発想はどこから生まれましたか?
アーティスト:
普段から通勤途中にいろんな“花や木や草”を観察するのが習慣になっていて。その日も何気なく歩いていたんですが、ふと、とてもきれいな花、“琴音アスター”という品種の花を見つけたんです。
その花の幹を見ていたら、なぜか“龍”の姿と重なって見えたんですよね。 龍の胴に巻き付いた花が咲いているように見え、“その奥に何かが宿っているような感じ”というか……。
そこから一気に、“龍と花が共に存在しているような世界”がイメージとして浮かび上がってきて。今回の作品にも、その感覚が自然と反映されていると思います。
FROM ARTIST スタッフ :
制作する際、最初にイメージしたのは龍ではなく、花や色彩から広がっていったという事でしょうか?
アーティスト:
この作品について、実は真ん中に描かれている“龍のような形”
あれは、もともと“龍の胴体”というか、うねうねした部分をお抹茶で描いたものなんです。
で、ちょっと面白いのが、その絵を描いたあとに、実は半年間“寝かせて”いたんですね。お抹茶って、生ものなので、時間が経つと色がだんだん変わっていくんです。まるでお茶の“発酵過程”のように。
最初は鮮やかな緑なんですけど、だんだんと茶色みを帯びて、それこそウーロン茶とか紅茶みたいな深い色に熟していく感じです。
その“変化の過程”も含めて、私は茶龍道の作品を“生きている作品”として捉えていて、だからこそ、どんどん変化していくことが前提なんですよね。
つまり、これから先も作品の表情はどんどん変わっていく。
それを実際に“味わえる”のは、持ち主の方だけ。その人だけが、その時々の“今この瞬間の絵の表情”に出会えるんです。
そういう意味で、茶龍道の作品は“所有することで完成していくアート”とも言えるのかもしれませんね。
FROM ARTIST スタッフ :
龍のうねる胴体が、時間とともにお抹茶の色を変えながら熟していく様子を想像すると、まるで作品自体が呼吸しているかのようですね。
鮮やかな緑から深い茶色へと移ろう色合いは、時間の流れや生命の息吹を感じさせ、持ち主だけが味わえる一瞬一瞬の表情が、作品の特別さをさらに際立たせています。
こちらの作品、色彩の使い方が非常に鮮やかで、見る角度によって光の反射で印象が変わりそうです。作品の中で特にご自身が「ここは気に入っている!」と思うポイントはどこでしょうか?
アーティスト:
そうですね、この作品のモチーフの一つにもなっている“花”なんですけど、その花の部分には、白をベースに、ラメ入りのパールホワイトも使っています。
光の角度によって、きらっと輝いたりちょっと幻想的に見えたり、そういった“きらびやかさ”を楽しんでもらえると嬉しいですね。
それから、龍の胴体の一部には水色を使っているんですが、ここは“花”との連動というか、龍そのものが“水”をまとっているような、
そういう“みずみずしさ”を表現しています。
花の持つ生命力や、今まさに咲いているような“いきいきとした感覚”、 それと重なるような“龍の水っぽさ”、そういったものを感じながら観てもらえたら、すごく嬉しいです。
FROM ARTIST スタッフ :
注目してほしいポイントはありますか?
アーティスト:
実は、この絵の中で一番注目していただきたいのは、真ん中に描かれている大きな龍ではないんです。
よく見ると、画面の左上にも、もう一体の龍がいるんです。
ピンク色の目をして、こちらをじっと見つめているんですが……気づいていただけますかね?
実は、この龍こそが、この作品の“本当の主役”なんです。
私自身も最初は真ん中の龍をメインとして描いていたんですけど、描き進めていく中で、この左上の龍を発見して、自然と筆が動いていったんですね。
で、描き終えたあとに気づいたんです。
「あれ? もしかしてこの龍が本体だったんじゃないか」って。
この左上の龍は、私自身の“本心”を象徴していて、その本心が、真ん中の“理想の自分”を見つめている。そんな世界観を、この作品では表現しています。
FROM ARTIST スタッフ :
左上の龍、私自身気づいておりましたが、お話を伺って改めて、とても興味深い構図だと感じました。
中央の龍が主役のように見える中、左上の龍こそが毘辰さんの“本心”を象徴しているのですね。
自然に現れたその存在が、理想の自分を見守る構図になっていることで、作品に静かで深い物語性が宿っています。
龍の線が非常に生き生きとしていますが、一気に描かれた部分と、じっくり描かれた部分はありますか?
アーティスト:
この作品は、実はほとんど一気に描き上げています。
最初にバーッと勢いで筆を走らせて、そのまま一気に形が立ち上がっていった、そんな感覚でした。
ただ、その中でも“花のモチーフ”に関しては、少しだけ繊細さを意識していて、他の部分とは違う丁寧さ。ひとつひとつの線や色に、気持ちを込めて描いたように思います。
勢いと繊細さ、その両方が混ざり合って、作品全体のバランスが生まれたのかもしれません。
FROM ARTIST スタッフ :
鱗の細かい表現や、花の質感などはどのような技法で描かれたのでしょうか?
アーティスト:
そうですね。鱗の部分や花のモチーフを描くときには、“面相筆”を使っています。
イタチの毛で作られた、ちょっと固めの筆なんですけど、細かい部分を描くにはすごくコントロールしやすくて、私のお気に入りの一本です。
特に、鱗や花っていうのは、繊細さが求められるので、一筆一筆をしっかり描き分けるためにも、そういった道具の選び方は大切にしています。
FROM ARTIST スタッフ :
面相筆を使われているのですね。
道具選びのこだわりが、一筆一筆に意図が込められ、作品全体の繊細さや表現力がさらに引き立っているのですね。
こちらの作品、背景の抽象的な色彩は偶発的に生まれたのでしょうか?それとも緻密に計算されたのでしょうか?
アーティスト:
えー、そうですね。この背景の色に関しても、先ほどお話しした“自然体心”の時と同じように、これまで自分が使ってこなかった色を、あえて使ってみようという気持ちからスタートしています。
ですので、色味としては“ほぼ偶発的”というか、構成を練って決めたというよりは、その場の感覚に任せて生まれたものですね。
そういう、計算じゃない“今ここ”の感覚―それが、作品の面白さにもつながっている気がします。
FROM ARTIST スタッフ :
なるほど。その場の感覚に身を委ねて描くことで、計算では出せない自由な表現や“今この瞬間”の生き生きとした感覚が作品に表れているのですね。
こちらの作品『第4回 47都道府県を巡る!日本全国アートの旅 in銀座』にご参加いただいた作品ですが、企画展後に購入者様のもとへ旅立ちました。毘辰さんご自身で発送されたと思いますが、作品が新しい場所へ旅立つことをどのように感じられましたか?
アーティスト:
やっぱり、自分の絵を気に入っていただいて、購入してくださったというのは、本当に心から嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、私が一番大切にしているのは、“買ってもらえた”という事実そのものよりも、そこから、その方と作品の“共生”が始まっていくことなんです。
私の作品のコンセプトの一つに、“生きた絵”という考え方があります。つまり、絵がただ飾られるものではなくて、その人の人生のそばに寄り添いながら、一緒に時間を過ごしていく、 そんな存在であってほしいんです。
日々のなかで、癒されたり、励まされたり、ふとしたときにその人自身が成長していることに気づけるような、そんな絵であってくれたら、何より嬉しいですね。
FROM ARTIST スタッフ :
とても素敵なお考えですね。
購入してもらえること自体ももちろん喜ばしいことですが、そこから作品と持ち主の方との“共生”が始まるという視点が、本当に印象的です。
その方の日々の暮らしに寄り添い、癒しや励ましを与え、時には持ち主の成長に気づかせてくれる“生きた存在”として捉えているところに、作品への深い愛情と想いが感じられます。
毘辰さんの想いが込められた作品『懐柔安撫』が、新しい場所でさらにその魅力を放つことを願っています。
懐柔安撫 作品詳細ページ:https://from-artist.com/products/kaijyuuanbu
『粋(すい)』
作品詳細ページ:https://from-artist.com/products/sui
FROM ARTIST スタッフ :
それでは3作品目をご紹介していきましょう!こちらの作品 『粋(すい)』 です!
では、この作品にはどんな想いやテーマが込められているのでしょうか?
アーティスト:
この作品『粋(すい)』は、“和モダン”というテーマを、私なりに“原点回帰”の視点から捉えて制作したものです。
特徴的なのは、絵の具や顔彩などは一切使わず、100%“お茶”、抹茶と煎茶だけを使って描いている点です。お茶が持っている自然な濃淡や質感をそのまま活かして、私の表現スタイルである“茶龍道”の龍神様を描いています。
抹茶と煎茶、それぞれ粒子の粗さや濃度が違うので、その異なるテクスチャーを使い分けながら、鱗の質感や濃淡の美しさを細かく描き分けていきました。
お茶ならではの深みのある色合いが、龍の躍動感や神秘的な存在感を際立たせてくれて、とても面白い仕上がりになったと思います。
“粋(すい)”という言葉には、純粋そのもの、そして堂々として洗練された美しさという意味もありますが、この作品では、まさに真正面から姿を現した龍神の、どこか潔さのあるような、そんな佇まいをダイナミックな筆致で表現しています。
この作品を通して、お茶という素材そのものの魅力、そして“色ではなく濃淡の美しさ”を感じていただけたら嬉しいですね。
FROM ARTIST スタッフ :
こちらの作品は“原点回帰”の視点から制作された龍神ということで、画面全体から力強い存在感が感じられます。自然と見入ってしまいますね。
鮮やかな緑がとても印象的ですが、この色を使うことで、どんな印象や表現を狙ったのかお聞かせいただけますか?
アーティスト:
この緑色は、まさに抹茶という素材、お茶そのものの色なんです。ただ、お茶で描いた作品は、時間が経つにつれて色がどんどん変化していきます。
描いた直後の鮮やかな緑も美しいんですが、そこから少しずつ深みを増していぶし銀のような、また違う表情を見せてくれる。だから、この先どんな風に色が熟成していくのか、その“変化”自体を楽しんでいただければと思います。
FROM ARTIST スタッフ :
時間の経過とともに深みを増していく様子まで含めて楽しめる。その“熟成していく色の表情”も、作品の大きな見どころですね。
お茶という素材だけで、ここまで重厚で繊細な濃淡や質感を表現できることに驚かされますが、この発想に至った原点やインスピレーションはどこから生まれたのでしょうか?
アーティスト:
そうですね。お茶で絵を描こうと思ったきっかけは、実は施術の合間の休憩中だったんです。ある時、患者さんからお盆点てのセットをいただいて、そこで抹茶を点てて休憩する習慣ができたんですね。そのときに点てた“濃いお茶”をふと見たら、まるで墨汁のように見えたんです。
実はそれ以前に、墨を使って水墨画のような絵を描いていた時期があったので、 『あれ?これで描いたら面白い表現ができるかもしれない』と思ったんです。
試しに和紙の上に描いてみたら、本当に墨と同じように濃淡が出て、とても独自性のある表現ができたんです。そこから“これは面白い!”と思って、どんどんのめり込んでいきました。
FROM ARTIST スタッフ :
お仕事の休憩中に偶然抹茶と出会い、それがきっかけで絵の表現につながったんですね。
抹茶と煎茶の特性を生かす際に、特に工夫された技法や工程はありますか?
アーティスト:
ちょっと詳しくはお話できないんですけど……。
実はお抹茶に、水や塩、それからお酒などを混ぜ込んで使っています。
そうすることで、水やお酒の種類によって、また違った色合いが生まれたり、時間の経過とともに変わっていく表情があったりするんですね。そうした“素材が持つ変化”を楽しめるのも、この表現の面白さだと思っています。
FROM ARTIST スタッフ :
驚きました!抹茶に水や塩、それにお酒を混ぜて使うんですね…工夫を加え、色や雰囲気が変化していく素材の可能性を、最大限に活かされているとは本当に驚きです!
ちなみに、制作中に漂うお茶の香りや手触りは、作品に向き合う際の気持ちや表現に、どのような影響を与えましたか?
アーティスト:
やっぱりね、お茶はいいですよ。描いている最中から抹茶の香りがふわっと立ち上がって、部屋中に広がるんです。乾かしているあいだも、しばらくはその香りに包まれていて、お茶の香りが漂ってきたりするんですね。
そういう意味では、視覚だけでなく“香りでも楽しめる作品”だと思います。もちろん時間が経つと少しずつ薄れてはいきますが、
描いている瞬間から乾燥する過程まで、その香りの記憶も作品の一部になっていると感じています。
FROM ARTIST スタッフ :
香りまで作品の一部になるなんて素敵ですね!描いているときや乾かしている間に広がる抹茶の香りが、視覚だけでなく嗅覚でも楽しませてくれるというのが、本当に魅力的です。時間が経つことで少しずつ変わっていく香りの移ろいも、作品の一部として味わえるというのは、とても詩的で面白いですね。
注目してほしいポイントなどはありますか?
アーティスト:
注目していただきたいのは“目”の部分です。
ここは本当に薄くお茶の色を使って、龍の白目を表現しています。まるで今にも消えてなくなってしまいそうな、儚い色合いなんですが…そこに逆に強い存在感が宿っているように思うんです。
そして、この龍神様は真正面から描いているので、その表情や視線が、観る人の心の奥にまっすぐ入っていく、そんな感覚を持っていただけるのではないかと思っています。
FROM ARTIST スタッフ :
龍神の姿を正面から堂々と描かれたのは、観る人の心にまっすぐ届くようにとの思いからなのですね。
アーティスト:
普段は横顔の龍を描くことが多いんですが、この作品『粋(すい)』は少し特別なんです。
“粋”というタイトルは“純粋の粋”から取っていて、原点回帰の意味を込めています。抹茶100%で表現しようと決めたときに、『じゃあ正面から堂々と龍神様を描いてみたい』と思ったんです。
だから今回は、真正面からこちらを見据える龍神様を表現しました。
FROM ARTIST スタッフ :
この「原点回帰」というテーマは、作品だけでなく、ご自身の創作全体にもつながっているのですね。
アーティスト:
そうですね、今後もアクリルや顔彩などの画材を使って色を取り入れた作品も描いていきます。
ただ同時に、純粋に“お茶だけ”で表現した作品も続けていこうと思っているんです。
そういう意味では、この“お茶だけで描いた作品”というのは、これからの私のラインナップの中でも大切な要素になっていくと思います。
FROM ARTIST スタッフ :
こちらの作品が完成した時、どんな気持ちになりましたか?又、自分自身にどんな気づきや変化がありましたか?
アーティスト:
そうですね、最初の頃は本当に“お茶だけ”で描いていたんです。 その後に顔彩などの色を取り入れるようになったんですけど、やっぱり改めて“純粋にお茶だけで描いた作品”もすごくいいなって感じるんですよね。
お茶ならではの色合いや質感、そして時間とともに変化していく表情、そういうものは、やっぱり他の画材では出せない唯一無二の魅力だと思っています。
FROM ARTIST スタッフ :
ありがとうございます!ではこの作品、どんなお部屋に飾るのがオススメですか?
アーティスト:
この作品も少し大きめなんですが、A3サイズくらいの大きさなので、それほど場所を取らず、邪魔にはならないと思います。
ですから、例えば開放的な玄関などに飾っていただけるといいですね。来客の方も含めて、そこを通るたびに龍神様からパワーをいただける、そんな存在になってくれると思っています。
懐柔安撫 作品詳細ページ:https://from-artist.com/products/sui
──最後に
FROM ARTIST スタッフ :
本日は流凱 毘辰さんの素敵な作品をたくさんご紹介しました!
皆さん、お気に入りの作品は見つかりましたか?
最後に流凱 毘辰さんに今後の活動についてや、本日ご覧いただいている皆さんにメッセージをいただければと思います。
アーティスト:
今日は皆さんに直接お話しできて、とても嬉しかったです!
もし気になる作品があれば、お早めにチェックしてくださいね!
本日ご紹介した作品はすべて 1点もの、またお茶という素材を使った唯一無二の技法なので、早い者勝ちです!
FROM ARTIST スタッフ :
それでは、また次回お会いしましょう!ありがとうございました!




