身近な自然や生き物とともに。絵本と花を軸に広がる創作活動
今回は絵本作家、フラワー&アートアーティストとして活動されている「もりのうさこ」さんにお話しを伺いました。

インタビュアー:本日はよろしくお願いいたします!自己紹介と、現在どのような作品・活動を中心に制作されているか教えてください。
もりのうさこ:東京都出身・つくば市在住のアーティスト・絵本作家です。1995年よりハンドメイド作家としてキャリアをスタートし、トールペイントやドライフラワー、羊毛フェルト、自然素材などを組み合わせたオリジナル作品の制作や、講師活動を行ってきました。
2019年からはイラストレーターとしての活動も始め、2023年に『あのね。きょう ぼくね・・・・・』(三恵社)で念願の絵本作家デビューを果たしました。ウーマンクリエイターズカレッジで深く表現を学び、これまでに『つぶたんどこにいるの?』『ぼくたちはどこにいけばいいの?』などの作品を発刊しています。
現在は、保護猫応援活動やガーデニング、昆虫採集、バンド活動といった日々のライフワークからインスピレーションを受け、自然や生き物たちとの豊かな楽しみ方を作品や絵本の読み聞かせ、ワークショップを通して発信しています。また、ハンギングバスケットマスターの資格を活かし、「花のある生活」と「絵本」を掛け合わせた新しい世界感を広げる活動にも本格的に取り組んでいます。

手から形になる感動と、誰かの笑顔が教えてくれた「創作の喜び」
インタビュアー:幅広いジャンルで活動されているのですね!続いて、アート・ものづくりの道を志した「原点」や、現在の活動を始めた「きっかけ」は何ですか?
もりのうさこ:幼い頃から、絵を描くことや手芸が大好きでした。頭の中で思い描いた空想の世界が、自分の手を通して少しずつ形になっていく――その感動こそが、私のものづくりの原点です。
完成した作品を家族や友人にプレゼントしたとき、見せてくれた笑顔。「作る楽しさ」と「誰かに喜んでもらえる嬉しさ」という幼少期の小さな体験が、今も私の中で変わることのない大きな原動力となっています。

描くのは「季節の彩り」と「空気のぬくもり」。手に取った人の心を温めたい
インタビュアー:とても素敵な原体験ですね!次に、作品を制作する上で、最も大切にしている「こだわり」や「コンセプト」を教えてください。
もりのうさこ:絵本制作でもハンドメイドでも、私が何より大切にしているのは「季節感」と「空気感」です。
私の描く世界は、身近な自然や生き物たち、そして幼い頃からずっと大切にしてきた空想の友だちや夢の世界がモデルになっています。大人になっても手放さなかったその大切な世界に、季節の移ろいや心地よい空気のぬくもりを感じながら、一つひとつ丁寧に色を重ねています。
作品を手にした方の心がほんわかと温かくなり、思わず笑顔がこぼれてしまうような願いを込めて制作しています。
ガーデニング、料理、そして愛猫。日々の丁寧な暮らしが作品のヒント
インタビュアー:作品からも伝わってきますね!では、日々の制作のアイデアやインスピレーションは、どのようなところから湧いてきますか?
もりのうさこ:庭で土に触れ、花を育てている時間や、料理をしている何気ないひとときにアイデアがふっと降りてきます。
花びらの色から妖精のドレスや性格を想像したり、庭で見かけたトカゲの家族に名前をつけてみたり。ぐんぐん伸びる植物の蔓を見つめながら未知の世界に思いを馳せることもあります。
季節の変化を感じ取りながら日々の暮らしを丁寧に楽しむことすべてが、私の創作のヒントです。そして、一緒に暮らす2匹の愛猫たちも、たくさんのアイデアと癒しをくれるかけがえのない存在です。

どん底から救ってくれた夫の言葉。ずっと秘めていた「絵本作家」への誓い
インタビュアー:日々の暮らしを丁寧に…大切なことですよね!続いて、これまでの活動の中で、特に印象に残っている出来事や、ご自身にとって「ターニングポイント」となった出来事はありますか?
もりのうさこ:30年近くハンドメイド作家として活動してきましたが、人生の転機が重なり、精神的に追い詰められて絵筆を持てなくなってしまった時期がありました。
そんな私に、夫が「下手でもいいよ。リハビリだと思って僕のギターに何か描いてよ」と優しく声をかけてくれたんです。気負わずに自由な気持ちで描いたその一枚が、再び絵筆を握る大きなきっかけとなりました。
その年のクリスマス、感謝の気持ちを込めて夫に手作りの絵本をプレゼントしました。その瞬間、小学生の頃からずっと心の中にあった「絵本作家になりたい」という想いが、「絶対に絵本作家になる!」という強い決意へと変わりました。その後「絵本の学校」で基礎から学び直し、念願の絵本作家デビューを迎えることができました。

「絵本と花の優しい世界」を、年齢を問わずたくさんの人へ
インタビュアー:素敵な旦那さんで羨ましいです!次に、作家として、今後挑戦してみたいことや、これからの展望(夢)を教えてください。
もりのうさこ:描きたい世界も伝えたい想いも、まだまだ溢れています。これからも心を込めて絵本を創り続けていくことが一番の目標です。
同時に、絵本の枠を超えて、植物と触れ合う喜びや季節の移ろいを感じて生きる楽しさを届ける活動にも力を入れていきます。
私のキャッチコピーは「絵本と花の優しい世界を届けます」です。大好きな2つの世界を一つにつなぎながら、世代を超えて多くの方に笑顔と小さな幸せを届けられるよう、活動の輪を広げていきたいです。

夢を持ち続けること。すべての生きものに優しい光が差し込みますように
インタビュアー:楽しみにしています!最後に、この記事を読んでいるファンの方や、これからもりのうさこさんの作品に出会う方へメッセージをお願いします。
もりのうさこ:決して平坦な道のりばかりではなく、一度は諦めかけた夢もありました。それでも心の片隅で大切に抱き続けたことで、こうして夢を叶えることができました。
つらい時や悲しい時があっても、夢を持ち続けること、そしてどんな時も優しい気持ちを忘れないこと。それが私らしく生きるための原点です。
子どもも大人も、動物も植物も、すべての生きものにとって優しい世界が広がっていくことを願っています。今もしつらい思いをしている方がいたら、いつかその心に温かな光が差し込みますように。私の作品が、あなたの心を少しでも温かく包み込み、笑顔のきっかけになれたらこれほど嬉しいことはありません。

【名前(活動名)】
もりのうさこ
【肩書き・ジャンル】
絵本作家・フラワー&アートアーティスト
【SNS・WEBサイトのURL】
https://www.instagram.com/morino.usako
【FROM ARTISTアーティストページ】
https://app.from-artist.com/artist/1914c935-de7c-43cc-96c9-c08af131eb70