アートが子どもの心を育てる時代
いま教育現場では、知識やスキルの習得だけでなく「心の教育」に注目が集まっています。その中で改めて見直されているのが「アート教育」とくに絵画の持つ力です。絵心がある、ない、絵が上手、下手という従来の感覚ではなく、絵画は、自由な表現の場であると同時に、子どもたちの想像力・感受性・共感力といった非認知能力を自然に育む手段として、保育や学校現場に積極的に取り入れられています。
1.幼稚園・保育園での絵画活動 ~創造力と自己肯定感の土台を育む~
幼児期は、心や感性の土台を築く大切な時期です。この時期では「自由に描く」「色を使って遊ぶ」といった体験そのものが、創造力や感情の表現力を養う重要な教育活動となります。
多くの園では、塗り絵や自由画を取り入れつつ、「お花を描こう」「楽しかったことを絵にしてみよう」など簡単なテーマを設けることで、子ども自身の発想を引き出します。ここで大切なのは、「上手に描くこと」ではなく、「自分の気持ちを自由に表現できること」。保育士や幼稚園教諭が作品に対して肯定的なフィードバックを与えることで、子どもは「認められた」という経験を通じて、自己肯定感や表現意欲を高めていきます。
また、他の子どもたちの作品を見ることで「こんな描き方もあるんだ」と視野が広がり、相互理解や多様性の受容も自然と育まれていきます。
2.小学校での美術教育 ~考える力と共感性を育てる絵画授業~
小学校に進んでも重要なのは「技術」ではなく、「感性」と「心の成長」を促すことです。
例えば、「未来の街を描こう」や「地球を守る絵を描こう」といった課題は、子どもたちの中にある価値観や理想像を表現するきっかけとなります。さらには「戦争と平和」「家族」「自然との共生」といった社会的テーマを用いた授業では、絵を描く過程で深く考え、感じ、他者の意見に触れることで、思考力や共感力も育まれます。
さらに、発表会や展示会で自分の作品を紹介する機会を設けることで、「自分の考えを人に伝える力」や「相手の感想を受け入れる力」も養われ、アートはコミュニケーションのツールとしても大きな役割を果たしています。
3.特別支援教育との高い親和性 ~絵で伝える安心と自由~
近年、発達に障がいを持つ子どもへの教育支援の中でも、絵画の活用が広がっています。言葉での表現が苦手な子どもにとって、アートは自分の思いや世界を伝える有効な手段となるからです。また、集中力やこだわりがとても強い子どもが多く、それが独特の視点や表現力を活かし、独自性のあるアートとしての素晴らしい作品を生み出し才能を開花させることがあります。
特別支援学級や通級指導教室では、アート活動を通じて感情のコントロールや集中力の向上、自己理解の促進を図っています。絵を描くことで、子ども自身が自分の感情と向き合い、安心できる表現の場を持つことができます。また、完成した作品が飾られ、周囲に評価されることで、自尊感情の向上にもつながります。
指導者が絵に込められた意味や意図を丁寧にくみ取る姿勢を持つことで、子どもと心の対話が生まれ、深い信頼関係を築くきっかけにもなります。アートはまさに、「見る・描く・伝える」ことで、支援の質を高めるツールとなっているのです。
画像引用:https://rcc.jp/event/2025/yoshinari/
アーティスト:石村嘉成
プロフィール:1994年生まれのアーティスト。2歳のときに自閉症の診断を受け、両親の支援の元に厳しい療育を受ける。小5で最愛の母を病気で亡くし、それからは父と二人三脚で歩んできた。高校生の時の選択授業をきっかけにアクリル画や版画を始め、卒業後に自宅アトリエで本格的にアート制作活動を開始。版画が「第2回新エコールドパリ浮世・絵展」優秀賞を受賞したことをきっかけに、次々と受賞し評判を呼び各地で個展や展覧会を実施。個展を開催した美術館では入場者数記録を更新するほどの大盛況で、昨年は自身の半生を描いた映画『新居浜ひかり物語 青いライオン』が公開された大注目の若手アーティスト。
作風:幼少期に母と動物園をよく訪れていたことから、母との繋がりを動物を通じて表現し続けている。色鮮やかな色彩と印象的な動物の目からは、生命の躍動感をたっぷりと感じられ、エネルギッシュな作品から多くのパワーをもらえる。
アート教育のこれから 「評価」より「表現」を重視する学びへ
近年の教育改革では、知識重視の詰め込み型から、探究型・表現型の学びへとシフトが進んでいます。その中で絵画をはじめとしたアート教育は、まさにこの流れと合致する学びのかたちです。
特に現代では、デジタルやAIが進化する中で、人間にしかできない「創造」や「感性」の価値がますます高まっています。教育現場におけるアートの役割は、未来に向けた重要な要素になりつつあるのです。
偏差値偏重主義の世界とは無縁の点数や評価の基準が曖昧なアートだからこそ、子どもたちはのびのびと創造性を発揮し、自分自身と向き合う時間を持てます。「正解のない世界」に移行し触れることは、将来の変化の激しい社会に対応できる柔軟な思考や、他者と共に歩む力を養うことにもつながります。
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FROM ARTIST 運営スタッフ。コラム記事の作成をしています。アーティストの魅力をお伝えできるように、運営のサポートを行っています。
監修者:戸井田翔馬
BUSCA合同会社CEO。FROM ARTIST事業責任者。マーケターとしてキャリアをスタートし、事業会社・広告代理店を経験し独立。カリフォルニア大学バークレー校やロンドンビジネススクールなど複数の大学院・ビジネススクールでマーケティング関連のプログラムを修了。また、マッコーリー大学でMBAコアカリキュラムを、ブリティッシュコロンビア大学で教育におけるアートの重要性も学んでいる。
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