作品を紹介する文章は、ただの説明ではありません。
それは、作家が筆を置いたあとに生まれる、もうひとつの「表現の場」です。
絵を描くときのように、言葉にもリズムや温度があります。
どんな想いで制作し、どんな光景を見て、どんな気持ちを抱いたのか。
その“心の動き”を言葉にすることで、作品はより深く、静かに見る人の記憶に残っていきます。
目次
1. 伝わる作品紹介文の基本構成
2. 書くときのポイント
3. 実例:「静かな光」
4. まとめ:伝わる作品紹介の3原則
1.伝わる作品紹介文の基本構成
作品タイトル:『〇〇〇〇』
この作品は、(テーマや制作のきっかけ)から生まれました。
(描こうと思った瞬間・感情・出来事)をもとに、(色や形、技法)を使って表現しています。
制作の過程では、(特に意識したこと・伝えたい想い)を大切にしています。
見る人それぞれの中にある記憶や感情に、静かに触れるような作品になれば嬉しいです。
(飾ることで感じてほしい空気・感情)を届けたいと思っています。
この構成をベースに、次の5つのポイントを意識すると、
読む人の心に残る紹介文に仕上がります。
2.書くときのポイント
① テーマは「心の動き」で語る
作品のテーマを説明するより、"なぜ描こうと思ったのか"という心の動きを。
たとえば、「光」「記憶」「時間」「静けさ」「風」といった感覚語が効果的です。
→ 例:「穏やかな午後の光を描きたくて制作しました。」
② 発想のきっかけを入れる
どんな小さな出来事でも、"日常の中の発見"を添えるとリアリティが出ます。
→ 例:「旅先で見た海の色が心に残り、そこから着想を得ました。」
③ 表現方法は感覚的に伝える
専門的な技法の説明よりも、「どう見えるか」「どんな空気を感じるか」を。
→ 例:「透明水彩を重ねて、光がにじむような柔らかさを出しました。」
④ コンセプトは一文でまとめる
読む人に一瞬で伝わるように、シンプルに。
→ 例:「"過ぎゆく時間の中にある静けさ"をテーマに描きました。」
⑤ 見る人へのメッセージで締める
感情か、空間の変化を想像させる言葉で終えると余韻が残ります。
→ 例:「この絵が、見る方の日常に少しの安らぎをもたらせたら嬉しいです。」
3.実例:「静かな光」
この作品は、朝の光が壁に差し込む瞬間を見て生まれました。
何気ない日常の中にある静けさとぬくもりを、淡いブルーとホワイトで表現しています。
光の揺らぎや、空気のやわらかさを感じてもらえるよう、筆のタッチを残しました。
部屋に飾ったとき、ふと深呼吸したくなるような穏やかな時間を感じていただけたら嬉しいです。
4.まとめ:伝わる作品紹介の3原則
① 作品のきっかけを語る(背景・感情)
② 色や技法を感覚的に表現する(空気を伝える)
③ 見る人の心や暮らしに"どう作用するか"で締める
作品を言葉にすることは、自分自身の表現をもう一度見つめ直す時間でもあります。
「なぜ描いたのか」「どんな空気を届けたいのか」
その問いを文章にすることで、作品の輪郭がよりくっきりと見えてくるのです。
アートの紹介文は、見る人への"手紙"のようなもの。
やさしく、あたたかく、あなたの作品世界を届けてみてください。
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執筆者:RIEKO
FROM ARTIST運営スタッフ。SNS運用や特集記事作成しています。アート好きの目線で運営をサポートしています。

監修者:戸井田翔馬
BUSCA合同会社CEO。FROM ARTIST事業責任者。マーケターとしてキャリアをスタートし、事業会社・広告代理店を経験し独立。カリフォルニア大学バークレー校やロンドンビジネススクールなど複数の大学院・ビジネススクールでマーケティング関連のプログラムを修了。また、マッコーリー大学でMBAコアカリキュラムを、ブリティッシュコロンビア大学で教育におけるアートの重要性も学んでいる
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