絵を描くとき、何が筆を動かすのだろう。計画か、技法か、それとも言葉にならない衝動か。KEN UMENOにとって、それは「感覚」だ。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、そして直感。五感を超えた感覚が、その時々の感情と結びつき、筆を導く。だからこそ彼の作品には、果実、自然、動植物、ノスタルジー、宇宙、精神世界と、多様なテーマが並ぶ。テーマの変化は気まぐれではなく、感覚に正直であることの証だ。今回はそんな彼の感性が結晶した作品をご紹介する。
作品紹介
画面の前に立つと、静けさと強さが同時に伝わってくる。直感が導いた色と形は、言葉を必要としない。けれど確かに何かを伝えようとしている。ここに並ぶ2つの作品は、それぞれ異なる感覚の断片を映し出す。炎の小ささと、立ち上がる呼びかけ。対照的でありながら、どちらも内側から湧き上がる感情の結晶だ。
小さな炎が灯したものを、今度は別の角度から見つめてみる。
小さな炎と、立ち上がる呼びかけ。静と動、内と外。どちらも感覚が形になった瞬間を捉えている。
感覚に導かれた作品は、見る者の感覚にも静かに語りかける。色、形、空気感が、それぞれの記憶や感情と重なり合う瞬間がある。KEN UMENOの作品は、日常の中に置かれることで、その対話を日々更新していく。あなたの暮らしに、どんな感覚をもたらしてくれるだろう。