素材の呼吸、水の記憶―五十部美世が紡ぐ循環のアート - FROM ARTIST

素材の呼吸、水の記憶―五十部美世が紡ぐ循環のアート

壁に掛けられた一枚の作品が、部屋の空気をそっと変える。それは色や形だけでなく、素材そのものが持つ時間と記憶によるものだ。_m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)が用いるのは、廃棄されたボーンチャイナや卵殻、ウニ殻といった、かつて別の役割を終えた天然素材たち。それらを独自配合した漆喰へと生まれ変わらせ、墨や顔料と組み合わせることで、静寂から躍動、そして内省へと続く感情の波を描き出す。

静寂の呼吸―素材が紡ぐ記憶

漆喰の白が、光をやわらかく受け止める。その表面には卵殻やウニ殻、コーヒー粕といった異なる素材の粒子が息づき、それぞれが異なる時間軸の記憶を宿している。ここに並ぶ三作品は、いずれも静けさのなかに深い呼吸を持ち、見る者を内省的な時間へと誘う。素材の来歴が語りかけるのは、消費と再生、そして循環という、目には見えない物語だ。

Ebb and Flow − 波の呼吸 No.2

Ebb and Flow − 波の呼吸 No.2

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

波が寄せては返す呼吸の一瞬を、天然漆喰と利尻島産ウニ殻顔料で留めた作品。廃棄されるウニから採取される濃い紫顔料を全て使い切った一点物です。光の移ろいで表情を変え、日々の空間に静かな余白と時間の流れをもたらします。

サイズ 20.5×20.5cm
価格 ¥52,000
作品を見る

波の呼吸が落ち着いたとき、今度は闇のなかから聞こえる囁きに耳を澄ませてみる。

Whisper from Beyond 囁 no.2[S]

Whisper from Beyond 囁 no.2[S]

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

彼方からのかすかなささやきに耳を澄ませる、深いブルーと柔らかな質感の作品。天然素材の漆喰とコーヒー粕を異なる時間軸で重ね、時間の奥に眠る感情や記憶の断片を映し出しています。呼吸する生きたアートの唯一無二の表情をお楽しみください。

サイズ small
価格 ¥47,000
作品を見る

囁きが夜の静寂に溶けたあと、さらに深い霧のなかへ―視界が閉ざされた世界で、感覚だけが研ぎ澄まされていく。

Whisper of the night−夜霧

Whisper of the night−夜霧

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

紫に包まれた幻想的な霧の夜、静寂の中で何かが静かに目覚める気配を描いた一点物。天然漆喰の調湿・防臭・抗菌効果と、立体感のある質感が織りなす空間は、時間帯や光で表情を変え、深い思索へと誘います。

サイズ medium
価格 ¥55,000
作品を見る

静かに佇む三枚は、それぞれが異なる呼吸のリズムを持ちながらも、同じ祈りのような静寂を湛えている。素材の記憶が紡ぐ余韻は、次第に別の感覚へと導かれていく。

この作品群の見どころ

廃棄素材から生まれた顔料や漆喰の層が、光の当たり方で表情を変える点に注目してください。一見シンプルな抽象表現ですが、素材の履歴と環境への想いが重なっており、時間とともに作品との関係性も深まっていく。循環経済への問い かけを備えた現代的な価値があります。

水の躍動―光と流れの饗宴

光が水面を叩き、飛沫が空中で輝く。静寂とは対照的に、ここでは生命の躍動が画面を満たしている。水という素材が持つエネルギーは、流れ、揺らぎ、反射し、絶えず姿を変える。五十部が描く水は、ただの風景ではなく、光と色彩が交わる一瞬の饗宴であり、見る者の感覚を解放する動的な体験だ。天然素材の質感が、その躍動感をいっそう際立たせる。

光と水の饗宴

光と水の饗宴

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

水中に差し込む光と水のきらめきを表現した作品。フレッシュな水の清らかさと光のエネルギーが廊下や階段、個室の壁に空間を生き生きとさせます。素材の重なりが生む奥行きで、見る度に新しい表情を発見できます。

サイズ small
価格 ¥33,000
作品を見る

激しい饗宴が静まると、水はふたたび穏やかな表情を取り戻す。そこに残るのは、囁きにも似た繊細な波紋だ。

Whispers of water

Whispers of water

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

水が岩や深みに触れながら柔軟に流れゆく様を、淡い青緑と金箔で表現した作品。レイヤーが織りなす奥行きが自然の神秘と気配を感じさせ、空間に涼やかさと柔らかな静寂をもたらします。見る角度によって輝きが変わる瞬間の美しさです。

サイズ small
価格 ¥31,000
作品を見る

水の躍動は、静止した画面のなかで永遠に続く。その光と流れは、空間にエネルギーを注ぎ込み、見るたびに新しい表情を見せてくれる。

初めて絵を買う方へ

まずは自分の空間に光がどう入るかを観察してから選ぶことをお勧めします。この作品群は素材の質感が生命で、照明次第で印象が大きく変わります。サイズは壁の余白を活かせる小ぶりから始めると、空間との関係性を感じやすく、育てやすいでしょう。

季節の余韻―光に溶ける色彩

翠雨―雨上がりの緑に光が差し込むような、瑞々しい色彩がカンバスを満たす。この作品は、季節のうつろいや時間の経過とともに、光の角度によって表情を変える。静寂でも躍動でもなく、その間にある「余韻」を形にしたような一枚だ。素材の粒子が反射する光は、空間に静かな呼吸をもたらし、見る者に内省的な余白を与える。

Water − 翠雨

Water − 翠雨

by _m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)

新緑に降り注ぐしっとりとした雨の情景を、天然漆喰と光に変化する絵の具で表現。上下どちらでも飾れ、季節を問わず楽しめます。角度や光によって色が変わる瑞々しさが、和モダンから洋室まで、空間に潤いをそっと添えます。

サイズ medium
価格 ¥35,000
作品を見る

翠雨が残した余韻は、部屋の空気にそっと溶け込み、時間とともにゆっくりと変化していく。それは終わりではなく、新たな始まりを予感させる静けさだ。

素材が呼吸し、水が記憶を刻む。五十部美世の作品は、見る者の感覚にそっと触れ、空間に新しい時間の流れをもたらす。廃棄物が美へと転じる循環の美学は、インテリアとしての調和だけでなく、持続可能な未来への静かな問いかけでもある。あなたの空間に迎える一枚が、日常にどんな余白を生むのか、その体験を手にしてみてほしい。

_m_art / 五十部美世(MIYO ISOBE)の作品一覧を見る

Back to blog